日本ゴルフ界のレジェンドの一人、ジャンボこと尾崎将司が13日(土)、尾崎健夫、直道らジャンボ軍団の面々とともに、千葉県内のゴルフ練習場でジュニアレッスン会を開いた。
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公式なジュニアレッスン会は初めてというジャンボ。「第1回ジャンボ尾崎ジュニアレッスン会 supported by 0hole」と銘打っていることからも、今後の開催もあるのかと聞かれると、「現役でやっている以上は、レッスンに全力投球はできないよ。教えるのもうまくないしな」と、今後の活動については明言しなかったが、集まった29人のジュニアに対して、身振り手振り、手取り足取り、2時間にわたり熱血指導を行った。
「今のジュニアの子どもは早くうまくなりたいんだな。基礎、基本をしっかりとやってもらいたい。3年後に自分がどれだけ成長したか確認してほしい。オレはそう思うね」と、ジュニア育成の持論も展開。とはいいながらも、集まった小学校低学年から高校生までのジュニアゴルファーに対するアドバイスには笑顔と厳しさが詰まっていた。
ゴルフに対する情熱を半世紀も失うことなく、24日には71歳になるシーズンながら、「開幕のときは、あなたたちビックリしますよ。ハハッ」と、自身も4月の国内開幕戦に向けて順調な仕上がりをアピール。「毎日課題をクリアしながら、球を打ってトレーニングをしてという感じ」と、2013年4月以来となる予選通過目指してこれまで以上に張り切っている。
そんなジャンボの指導を受けた子どもたちはどう思ったのか。親の世代は間違いなくジャンボの黄金期を知っているが、ジュニアになると…。千葉学芸高校に通う3年生の花渕里帆さんは、「スゴイ方というのは知っていましたが…。事前に調べたら、やっぱりスゴイ方でした!」と、興奮気味に話す。「最近、飛距離不足に悩んでいました。厳しかったですが、わかりやすく教えていただいて、言われたことを取り入れようと思いました」と、曲げたくないスイングから、飛ばすスイングへのヒントをつかんだ。
2時間で29人のジュニア一人一人に声をかけたジャンボ。打席後方に立ち、それぞれのスイングを見たあとには、具体的な言葉を送った。そんなレジェンドの言葉を一部ご紹介しよう。
・「声がちっちゃい!」(開校の挨拶で)
・「足の動きでクラブを引っぱるんだ!体の下の部分が動かないとクラブと引っぱりあわない」(体の使い方について)
・「体は右に動いて、左に動くもの」(飛距離を出すには?)
・「クラブを早く上げると、早く下りてダフるんだ」(体の使い方について)
・「バックスイングで右の腰、つまりふところは伸び上がらない。縮めろ!」(クラブの上げ方)
・「しっかり振らんかい! 弱い! よし! いいぞ!」(遠慮気味のジュニアに)
・「振り遅れはいいんだ。そこからいいフォロースルーが生まれるんだ」(スライスだっていいんだ)
・「体が小さいと打つときに頑張ってしまう。フォロースルーで頑張れ」(力の伝え方について)
・「球は打たなくていい! 素振り!」(高校生男子に)
ほんの一部だが、愛の詰まったジャンボの言葉は、集まったジュニアゴルファー、そして後方で子どもより緊張していた親にも伝わったことだろう。
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