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“両手がハンドル”が方向性のカギ 酒井美紀のフェアウェイキープ率1位【翔太のスタッツNo.1】

鈴木愛の賞金女王、MVPの2冠達成で幕を閉じた2017年シーズン。各スタッツの1位になった選手を青木瀬令奈のキャディ、コーチを務める大西翔太氏に解説してもらった。
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2017年から導入されたフェアウェイキープ率【フェアウェイをキープしたティショットの率】は、酒井美紀が79.7744%でトップ。2位の東浩子を約1.5%上回り、約80%の高い数字を示した。
大西氏はそんな酒井について「ドライビングディスタンス1位に輝いた葭葉ルミさんが“体全体でクラブヘッドを走らせて打つプレーヤー”だとしたら、対する酒井さんは“体でボールを目標方向に運ぶプレーヤー”」と比較する。では、スイングをより詳しく解説してもらおう。
「基本的にゴルフスイングの動きは横回転だけでなく、足の付け根から前傾するので、主に腕の動きの縦の回転も入ります。その中で横回転が中心となるスイングなのか、縦回転が中心となるスイングなのか人によって大きく分かれるのですが、酒井さんは縦、横均等に回転するタイプ。このスイングタイプは両回転を均等に使う事で、身体全体を使えることが特徴です。身体全体を使うということはスイングアーク(クラブヘッドが描く円弧の軌道)が大きくなります。つまり円弧が大きくなる分、インパクトゾーン(クラブが体の正面を通る区間)も自然と長くなるのです。インパクトゾーンが長くなれば必然的にボールがまっすぐに飛ぶ確率が上がります。点ではなく線でいけますからね」
縦横均等回転のスイングを持つ酒井。右手の使い方が大きな特徴だと続ける。「酒井さんはアドレスからインパクトまで、右手首の角度を常にキープしています。よくゴルフのスイングは左手がハンドル(方向性を決める)、右手はアクセル(ボールを押し込み力を伝える)と言いますが、手首の角度を固定している酒井さんの左手、右手の動かし方はともにハンドル。つまり両手が操作を重視した動きなんです。そうすることでヘッドは走りにくくなり飛距離は落ちますが、ヘッドのフェース面は一定になるので方向性は格段に上がります」。そして方向性を重視した自分のスタイルに迷いがないこともショットが曲がらない理由の一つだ。
また、テンポ・リズムを大事にしていることも方向性を安定させる要因だ。「これはフェアウェイキープ率2位の東さんにも共通する部分ですが、2人とも自分のルーティンをちゃんと守っています。素振り、アドレスに入るリズムを崩さない。何かあったらやり直す。当たり前のようなことですが、それが確立されている。それが自分のテンポ。変なリズムになりそうなとき、1からやり直している。何か違和感があればやりなおす。一度クラブをキャディバッグに戻して、クラブを抜くところからやり直すんじゃないかなってくらい徹底している(笑)。そうした変わらないテンポ・リズム作りも安定したショットに大いに役立っています」。違和感・迷いを心に残したまま打てば、必然的に球は曲がる。これはアマチュアも意識さえ変えればすぐできるだけに、ぜひ取り入れたい部分だ。
そんな酒井だが17年は苦しんだ(賞金ランク51位でシード喪失。前半戦出場権のみ獲得)。その理由として大西氏は、曲がらないスイングをベースに飛距離アップを目指したスイング改造をしていたためだと見ている。
「スイング中に発生するエネルギーには大きく二つあります。自分の筋肉から発生した“内力”、それに対して重力や反力といった外から発生する“外力”です。酒井さんは外力、その中でも地面反力、すなわち地面から反発する力をより取り入れようとしていました。反発した力を取り入れることにより、パワーが上がることはもちろん、体の負荷を軽減できることもメリットです」
具体的な動きとして“地面を蹴る”ことだと続ける。「切り返しのあたりから左足に体重を乗せながら、今まで以上に左足の母指球あたりから足裏全体で地面を蹴り込んでいく。そうすることにより、より溜めたパワーを余りなく使えます」
ただし、この動作を取り入れるうえで難しいのが地面を蹴るタイミング。「早すぎても遅すぎてもダメ。また、これまでとは体の軸のバランスなどが変わっていくので、取り入れるには長い期間をかけて自分にあったタイミングを身につけないと、地面からの力を取り入れるどころか崩れたスイングになってしまいます。そのあたりで酒井さんは苦労されているように見えました。自分にあったタイミングで出来るようになれば間違いなく飛距離は伸びます。曲がらないショットの飛距離が伸びるのですから、このオフでしっかりと身につけられれば18年の酒井さんはとても楽しみな存在となるのではないでしょうか」。
【2017年フェアウェイキープ率ランキング】
1位:酒井美紀 79.7744%
2位:東浩子 78.1056%
3位:申ジエ 73.8698%
4位:前田 陽子 72.2403%
5位:三ヶ島 かな 72.1966%
解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。2016年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。プロゴルファーの大西葵は実妹。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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