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厳しい米ツアーを生き抜くバッバ・ワトソンのサバイバル術【舩越園子コラム】

<ジェネシス・オープン 最終日◇18日◇リビエラCC(7,322ヤード・パー71)>
今年の「ジェネシス・オープン」は開幕前からタイガー・ウッズ(米国)に大きな注目が集まり、ロサンゼルス郊外の名門リビエラCCには大勢のファンが詰め寄せた。
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残念ながらウッズは予選落ち。それでもウッズはラウンド後に毎日練習ができたこと、湧き出るアドレナリンを感じながら戦えたことは「ここ数年、やりたくてもできなかったことだ」と小さな前進に満足の笑顔を見せた。
かつては勝つためだけにプレーし、「2位なんて、なりたくもない」と吐き捨ててコースを去っていったウッズだが、そんなかつての王者ですら、長い戦線離脱を経た現在は、小さな前進に喜びを感じる状況にある。
今大会3日目を終えて単独首位に立ったバッバ・ワトソン(米国)が、こんなことを言った。
「先週の優勝者(テッド・ポッターJr.)は今週は予選落ちだね。彼のように久しぶりに勝ってたくさんの祝福を受けると、それから4日後の次の試合でも、まだ優勝気分でティアップする。でも、人々の注目はあっという間に前週の優勝者ではなく別の選手に移っている。僕がメジャーで優勝したときも、そうだった。米ツアーの動きは目まぐるしい。でも、僕らはその中で踏みとどまり、しがみつくしかない」
メジャー14勝のウッズも、メジャー2勝のワトソンも、初優勝から2044日ぶりに通算2勝目を挙げたポッターも、みんな必死にしがみついている。それが米ツアーという熾烈な戦いの場なのだと言ったワトソンの言葉は、この2年、優勝から遠ざかっていた彼が噛み締めてきた実感なのだろう。
これまでマスターズ2勝を含む通算9勝を挙げてきたワトソンだが、2016年の今大会を制して以降は低迷し、世界ランキングは3桁まで下降。「すっかり自信を失っていた。自分はもう2度と勝てないんじゃないかと何度も思った」という。
最終日、ワトソンとともに最終組でプレーしたパトリック・キャントレー(米国)は、松山英樹が最終日に崩れて泣いた2012年「マスターズ」でローアマに輝き、将来を有望視されたカレッジゴルファーだった。その直後にプロ転向したが、下部ツアーを経て米ツアーに辿り着いたのは2年後の2014年。その後は故障も経験し、プロ転向から5年後の昨秋、「シュライナーズ・ホスピタル・オープン」で、ようやく米ツアー初優勝を遂げた。
今大会で2位になったケビン・ナ(米国)は、17歳でプロ転向し、34歳になった現在まで、人生の半分に当たる17年間で何度も何度も優勝に迫りながら、トロフィーを掲げたのは2011年のシュライナーズ・ホスピタル・オープンの1度だけだ。
2014年の「ザ・メモリアル・トーナメント」で松山とプレーオフを戦って敗れた直後、松山に走り寄った日本メディアの私に向かって「おめでとう!」と言った彼の声が今でも耳に残っている。そして今日も、ナは優勝に手を伸ばしながら、またしても敗れた。
米ツアー選手は毎週、勝っても負けても、あっという間に次の戦いがやってきて、何もかもが目まぐるしく動いていく。その流れに翻弄されず、踏みとどまるのは容易ではない。だからこそ、誰もが「しがみつくしかない」とワトソンは言ったのだろう。
「僕は優勝したら必ず泣く」
2010年の「トラベラーズ選手権」で初優勝して号泣したワトソンに、後日、泣いた理由を尋ねたら、彼はそう答えた。
「心の中で必死に保ってきたものを優勝したら解き放つ。解き放っていいと思う。だから僕は、これからも勝ったら必ず泣く」
それがワトソンなりの流儀だ。リビエラでは3度目、米ツアーでは通算10勝目となったこの日の優勝も、最後はやっぱり涙だった。
会見で「どの優勝に一番意味があるか」と問われたワトソンの返答が印象的だった。
「この優勝だよ。だって、これが僕の生涯最後の優勝になるかもしれないわけだから」
そしてワトソンは今大会の開幕前に交通事故に巻き込まれて棄権したビル・ハース(米国)の悲劇にも言及した。
「何が起こるかなんて誰にもわからない。だから僕はたった今、ここで挙げたばかりのこの優勝を何よりも大切に思う」
戦いの世界では、一寸先は闇。だからこそ、今のバラ色を存分に噛み締めたいというワトソンの姿勢は、厳しい戦いを生き抜いていくために彼が見い出したサバイバル術だ。
その通り、一寸先は闇である。だが、私はワトソンの勝利の涙を、これから何度でも見たいと願っている。
文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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