ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

豪華解説者3人が予想!今年の女子ツアーはこうなる【賞金女王候補編】

リランキング制度導入、賞金女王の行方、初優勝しそうな若手…などなど、国内女子ツアーは今年も見どころが盛りだくさん!そこで、森口祐子、小田美岐、村口史子とそれぞれ個性の違う解説者たちに自身の時代と重ねながら?たっぷり解説してもらった。
【関連】イ・ボミの最新オフショットを追加!キュートな私服が夕陽に映える
第二回は賞金女王の行方について。解説陣は今季のクイーンをどのように予想しているのか。
村口史子(以下、村口):さて、続いては賞金女王の話ということで。筆頭候補として日本人選手を上げたいところですが、昨年の戦い方を見ていると私はイ・ミニョンさんが筆頭になるんじゃないかなという感じはあります。お二人はいかがですか?
小田美岐(以下、小田):先にいわれてしまいました(笑)。強いですよね。安定しているし。そんな中、誰かが「私がいるわよ」とミニョンさんを止めるべく出てきてくれるか、楽しみです。
森口祐子(以下、森口):二年連続でイ・ボミさんが女王になっていて、17年は鈴木愛さんがなったわけですが、鈴木さんの場合はシーズン二勝でなったわけです。ランキングの次点であるミニョンさん、テレサ・ルーさんとゴルフのうまさ、年間を通してのゴルフの精度でいうと、まだまだ誰になってもおかしくないと思います。もちろん鈴木さんのガッツあふれるパッティングというのは非常に魅力的ですが。
小田:ミニョンさん、過去に腎臓がんを患ったこともあって、体調面に不安がありながらあの成績ですからね。
村口:彼女のプレーを見ていると、あれだけの大病をしているからなのか、プレッシャーがすごくかかる場面でも達観している感じがします。
森口:精神的に突き抜けている感じがあるよね。「なくすものなんてないわ」という感じといったらおかしいけど。
小田:ガツガツしたゴルフ人生は、病気になった時点で一度終わり。ここからは「楽しく」ゴルフをやろうという感じを見ていて思います。
森口:ゴルフができる喜びって初めたころはある。ゴルフをうまくなる喜び、というものがあって。ただ、試合に出続けていると成績に追われたりして、一回楽しめなくなる。でも、その状態でもうちょっと我慢しながら、壁を越えたときに出てくる「ゴルフをできる喜び」というものをミニョンさんからは感じるよね。
小田:表情がほかの選手とは違いますもんね。
村口:そんなミニョンさんの唯一の懸念はパッティングかなと。大事なところで決めきれないシーンを去年は結構見ました。その点では鈴木さんは強い。初日でどんなにたたいても、絶対に諦めないで戦っている。パターにあれだけ自信を持っていて、さらに真っ暗になるまでやる練習量もあって。そういう姿を見ていると「今年もやってくれる」という期待はある。鈴木さんの場合、あとはモチベーションかなと思っています。
小田:一度トップに立ってしまったからね。そのモチベーションをどう維持するのか。
森口:もう一度「チャレンジャーになる」というのは中々気持ち的に難しいよね。
村口:試合に出れば、「昨年賞金女王で〜」とメディアの方から毎回聞かれると思う。自分では、それは過去のことでもう次に行こうとしていても、つい昨年の自分と自分でも知らない間に比べてしまっている。特にうまくいかないときは。そのあたりがポイントだと思います。
小田:まぁ精神的にはとても強い人なので(笑)。あとは先ほども出ましたがうまくいっているときはいいけど、ちょっと立ち止まったときに自分をどうチャレンジャーにできるかというのはありますよね。
森口:それ以上に鈴木さんのパッティングはすごく魅力的。「アース・モンダミンカップ」の最後、これは決まらないかなと思ったときのを入れられて入れ返した※。こういうところが魅せる子だよなぁって。
※1打差で追いかける最終ホール。先に打った三ヶ島かなが11mのバーディパットを沈めて並ぶ。追いつかれた状況で鈴木が6mのバーディパットを沈めて優勝を決めた。
小田:そのときのガッツポーズも魅せていましたね。
森口:ショットで魅せる選手はたくさんいるんだけど、ショートするときの悔しさとか、決め切れなかったときの悔しさを表に出すパッティングであれだけ魅せられる選手はそういない。鈴木さんにはもう期待感だらけなんですけどね。それ以外の選手でいうと、宮里藍選手が昨年引退して、同じ世代の選手たちに気持ちの雪崩が起こらないか心配だったんだけど、上田桃子さんはすごく頑張ってくれた。
小田:私も同世代の選手が、宮里さんが引退したことで「そっかぁ、私も引退の年なんだぁ」というのをあまり感じて欲しくないと思っていました。ですが、上田さんはそうならなかったばかりか、「いや、私が頑張らなきゃ」という感じで最後の4大ツアー対抗戦まで頑張ってくれました。
村口:上田さんは昨年、「今年もし勝てなかったら…」みたいなことをチラッといっていて。でも二勝を挙げました。私も上田さんに期待しています。とてもガッツあるプレーヤーで見ていて楽しいですよね。
森口:賞金女王経験者でいうと2015年、16年と女王になったイ・ボミさん。昨年は調子が良くなかった。そういうときってプレー中にうまくいかないコントロールというのが問われると思うんだけど、村口さんは去年ラウンドリポーターという立場でボミさんの組について間近で見ていて、プレー中の葛藤みたいなのってどうだった?
村口:アイアンの距離感がオフから合わなくって、そうこうしているうちに自分のリズム、タイミングが合わなくなってきて。それでシーズンに入って、「あれ?あれ?」という戸惑いが彼女の中であったように感じました。二年連続で賞金女王になったけど、「二年目のほうがきつかった」と彼女もいっていましたし。三年目で、三度目の女王というよりは「自分の中で楽しくプレーしたい」というのがあったと思うのですが、シーズンになるとやっぱり勝負師だからそういうわけにもいかないですよね。それと、自分の心とゴルフ全体がうまくいかないのが苦しいのかなと、近くで見ていて感じました。
森口:ゴルファーとしての強さもあって、ファンサービスもできて。そのファンサービスというのは、ラウンドが終わったあとだけでなく、プレー中でもギャラリーに対しての笑顔であるとか。これまでに見たことがない、すごい選手だと思っていました。ボミさんのこと、すごく高評価なんです。ただ、そうやって、バンッとクラブで地面をたたいたりしない選手なだけに、ストレスの発散の仕方というか、難しかったのかもしれません。どこか隔離して「好きなことやっていいよ!」ってしてあげたいくらい(笑)。
小田:去年はシーズン途中で悲しそうな顔がありましたよね。
森口:久々に暗い顔をしていたよね。ちょっと耐え難い表情を見せていた。
村口:そんな中、8月に勝てたのは良かったですね。
森口:そう、一つ勝てたというね。大きかったと思う。シーズン未勝利だとつらいよね。
村口:また、一つ勝てたといっても賞金ランキング的には、例年と比較したら下のほうで。本当だったらその順位にいるのも大変なんだけど、二年連続賞金女王だっただけにみんなが満足できなかった。
小田:周りがね。「どうした?」って。本人は「ギアのこともあるし、スイングのこと含めて本調子じゃないから、その中では頑張っているわ」という気持ちでも、周りが「どうした、どうした?」ってなると、本人も「だめなんだ、今じゃ」ってなっちゃう。
森口:ちょっと話がずれるかもしれないけど、モチベーションということでいえば、ボミさんも16年はオリンピックを目指していたよね。出場するために世界ランキングを上げようと、海外に行っては帰ってきてというスケジュールは大変だったと思う。宮里美香さんがオリンピックに出るためにワンランクでも上げなきゃいけないということで頑張ったけど出場できなかった。そのとき、「出られなかったことで目標を見失った」というわけ。それを聞いて今の子にとって、オリンピックに出るか出ないかはすごく大きいんだなと思った。
小田:その年の女子オープンのとき、倒れる寸前でしたよね。五輪出場、賞金女王の両方ですごく疲れているなって感じた。プレーを見ていて、このままストンって倒れるんじゃないかってくらい。
村口:夜も眠れないくらいいろいろ考えていたんだと思います。
小田:オリンピックでいうと、私は米国女子ツアーの解説をやることが多いのですが、ユ・ソヨンさんがあれだけの選手なのに、韓国では「オリンピックに出られないような選手は本当はゴルフが下手なんだ」という評価だったんですって。そういったこともあって「ゴルフをするのが怖かった」っていっていて。世界ランキングでこんなに上なのに、そんなにいわれちゃうんだってびっくりしました。
村口:その話はイコール、アメリカで戦っていないと、そもそもだめということですもんね。
小田:そうなんです。オリンピックがあったからこそ、ボミさんは韓国の人に「日本では有名だけどオリンピック行けてないよね」っていわれちゃったことがあったんじゃないかなって。
森口:オリンピックにゴルフが復活したことで、これまで以上に周りの期待と自分の葛藤をうまくコントロールできた人が生き残っていくんだと思う。
小田:そこで明暗が分かれますよね。
森口:そう考えると村口さんは賞金女王を獲っているじゃない(笑)。すごいなと思う。
小田:私、横で見ていたけど腰がすっごく悪い中やっていたよね。
森口:村口さんもパターがうまかったよね。
村口:パターだけですから(笑)。
森口:パターだけっていったって…。
小田:みんな村口さんが使っているパターを「入るから」って買ってきていた。
村口:とにかく必死だったことしか覚えていないです(笑)。

次回は【初優勝しそうな若手】をお届け。ご期待ください。
森口 祐子(もりぐち・ゆうこ)/1955年4月13日生まれ、富山県出身。日本女子オープンなど通算41勝を挙げ、国内女子ツアーで6人しかいない永久シード保持者の1人。一男一女の母でもある。現在は解説者としても活躍中。
小田 美岐(おだ・みき)/1959年4月5日生まれ、京都府出身。通算6勝。ティーチングプロフェッショナル資格A級も保持している。現在は解説者として国内女子ツアーだけでなく、米国女子ツアーの解説を努めることも多い。
村口 史子(むらぐち・ふみこ)/1966年8月30日生まれ、東京都出身。ツアー通算7勝。1999年には年間3勝を挙げて賞金女王の座に輝いた。2004年にツアー競技からは引退。以降は雑誌やテレビの解説、レポーターとして活躍している。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る