<ダイキンオーキッドレディス 初日◇1日◇琉球GC(6,558ヤード・パー72)>
地元開催のホステスプロ。開幕戦でその大役を毎年務めている諸見里しのぶが、4バーディ・1ボギーの“69”でラウンド。3アンダー・5位タイと、首位と2打差につけた。
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好発進の要因はパッティング。「今日は長めのバーディパットが決まってくれました」。6番で6m、10番で7m、11番では5mと難しい距離を立て続けに決めると、極めつけは17番。13mを沈めて地元の大歓声を引き出した。
一方で、自身の仕上がりを考えるとまだ7〜8割といったところ。もちろん100%でこの試合に臨みたかったのだが、足りないまま大一番を迎えることに。仕上げられなかったもの。それは、技術ではなく気持ちの部分だった。
「今年は推薦をいただいての出場なので、何とか完璧に準備をしたかった。練習場でもショットはかなり良くなって、コースでの練習でもいい感じ。ただ、本番で、怖いというかプレッシャーに負けてしまう。今年で18回目なので、悪かったときのイメージだったり、“打ってはいけないところ”などコースを知っているが故の怖さがまだ抜けていない」
体の状態も良い。ゴルフも悪くない。スコアも出てきた。だが、「良いところで緊張してしまう」とそこからアクセルを踏み込んでいけない。その点が、足りない残りの2〜3割であると分析している。
恐怖心を払拭する為には「自分を信じることが大事」と言い切る。「こうと決めたら信じてしっかりとやりきる。たとえミスしても引きずらない。そうやっていくことで100%に近づいていくと思います。良いときこそ、もっと上を目指していきたい。これを乗り越えられれば絶対に上にいける」。力強い言葉に光が見えてきていることを感じた。(文・秋田義和)
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