12日(月)、東京都内にて行われた日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の社員総会後、LPGA会長の小林浩美、副会長の原田香里らが今後のツアー強化への施策について語った。
LPGAは今年から「リランキング制度」の導入や、トータルドライビングやボールストライキングなど8項目のスタッツを新設するなど、ツアー強化を目的とした新たな施策に踏み切っている。さらに、今年からコースセッティング担当に不動裕理、茂木宏美が加わることが決定。人選を担当したトーナメント事業部の原田によると、「コースの多様化を目指し、選手の個性が出せるようなセッティング」を追及していくという。
会長の小林はツアー強化について、「海外でも活躍できる選手になってもらうことが狙い。現時点では、2020年に迫っている東京五輪」に意識を向けている。
また、2019年度よりクォリファイングトーナメント(以下QT)の制度が変更され、QTの受験資格が「LPGA会員」のみとなる。この制度変更について小林は、「これまでは、セカンドQTを通過した選手には、正会員ではない単年登録のステータスを差し上げていましたが、そこからプロの世界で生き残れるのは一握りになります。中途半端な立ち位置でツアーに参加してもらうよりも、戦う実力がある選手だけで競っていただくのが、ツアー発展に必要だと感じました」と説明した。
グローバル化が進むゴルフツアー。国内女子ツアーの制度変更が吉と出るのか。まずは改革元年を見届けたい。
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