<キア・クラシック 3日目◇24日◇パークハイアット・アビアラGC(6,558ヤード・パー72)>
苦しみ続けたショットにようやく復調の兆しだ。米国女子ツアー第6戦「キア・クラシック」の3日目。畑岡奈紗は4バーディ・1ボギーの「69」でスコアを3つ伸ばし、トータル3アンダー・40位タイに浮上した。
出だしからショットが冴えた。前半4番で2打目を約2mにつけてバーディを先行させると、6番ではボギーを叩くも8番ですぐさま取り返し、1アンダーで後半へ。バックナインはチャンスにつけるも決めきれないもどかしい展開が続くが、15番パー4ではピンそば2m、16番パー4では1オンに成功し、2連続バーディを奪取してこの日を終えた。
好スコアの裏には頼れるコーチの助言があった。畑岡のコーチを務め、日本ナショナルチームのヘッドコーチとしても活躍するガレス・ジョーンズ氏が昨日に合流。畑岡にアドバイスを送った。「私はちょっと膝を曲げすぎてしまうことがあるので、それが原因でテイクバックするときにぶれることがあった。もっと力強い、力をいれやすい構えに直しました」。助言がピタリ的中し、この日の好プレーにつながった。
今週から変更した軟らかいボールもプレーを後押しした。「グリーン周りがこれまで(の硬いボール)だったら、自分の思ったところに落としているのに、転がりが多すぎて止まらなかった。でも軟らかくしたことで、転がりが抑えられている」と、チャンスメイクに奏功した。
しかし、「パターがきょうは一番…(よくなかった)。決めきれずちょっと悔しい部分ですね」という言葉通り、18ホールでの合計パット数は30回と振るわず。ポアナ芝にアジャストしきれず、スコアメイクの妨げになった。「ショットはいい感覚でたくさん打てた。そこをキープして、あとはパター次第」と意気込む最終日。昨年大会では「78」と崩れて、海外メジャー「ANAインスピレーション」の出場を目前で逃した。明日は1年前とは違う姿を見せる時だ。
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