<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇28日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,564ヤード・パー72)>
「本当に花粉症がひどくて…。あと先週の土曜日から風邪がなかなか治りません。眠りが浅いからですかね、鼻づまりですぐ起きてしまうので。好きなアロマを炊いても匂いが分からないですし…」と悲痛な面持ちで語ったのは、二週連続で最終日最終組に入っているルーキーの三浦桃香。
ゴルフの調子は継続できている。「良くも悪くもない感覚ですが、気持ちよくプレーできそうな雰囲気はあります」と合格点はつけている。だからこそ「あとは体調しだいですね」と小学生以前からわずらっている花粉症がもどかしい。この日はサングラスにマスクをして練習。「ちょっと変な人に見られていましたね(笑)」と自虐的だ。
体調以外に目を向ければ、二週連続で優勝争いに加わったことで、自分のクセも分かってきたことも好材料。
「テレビで自分のプレーを見返してみると、焦りからかどうしても行動が速くなっていました。特に最後の5ホールくらいですね。自分で“ゆっくり”と思うくらいでいいんだと思いました」
それが分かればもう大丈夫…というわけではないが「一試合一試合がすごくいい経験をさせてもらっています」と優勝に向けて、一段ずつ着実に階段を登っている。
そしてプロとしての自覚も出てきた。「私は試合ではマスクはしません。マスクをしたらファンの人は残念に思うと思います。ファンの方は私の元気をもらいに来ていると思っています。だから私がマスクをしてつらそうな顔をしていてはダメ」。どんなに花粉症がきつくとも、元気な姿を届けたいという思いは強い。
「私はプロになって、4日間プレーしたことがありません。だから今週はまずは予選を通過して4日間プレーすることが目標です」と語った三浦。可愛らしいルックスとゴルフの成績に注目が集まるが、”芯が強さ”も見逃してはならない。
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