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犬猿の仲だった?タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンの練習ラウンドが実現したワケ

<マスターズ 事前情報◇4日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>
タイガー・ウッズとフィル・ミケルソン(ともに米国)が「マスターズ」前に練習ラウンドを行ったことで、現地は大騒ぎになっている。

【360度カメラ】水切りショットで有名な16番パー3
1990年代から米国だけでなく、世界のゴルフ界をリードしてきた2人を周囲はライバルとして見てきた。実際のところはどうだったのか。ミケルソンは「いつも彼には尊敬と感謝の気持ちでいた。ゴルフにこれだけ影響を与えてきたのだから」と、近代ゴルフをメジャースポーツに導いたウッズをたてる。

ミケルソンが続ける。「彼が出てくる5年前からツアーに出ていたけど、確か私が勝った91年のツーソンオープンは賞金総額が100万ドル。それが、彼が出てきてからは優勝賞金が100万ドル。200万ドルの試合もある」と、ツアーの賞金増額に一役買ったウッズの功績をたたえる。

「いつ以来かは覚えていない」という練習ラウンドでの競演だが、そんなミケルソンはこれまで、メジャーでの練習ラウンドは18ホールを基本としてきた。それが、「年齢もあって、疲れを残さないようにしようと思った」と、ウッズの毎日9ホールを回るルーティンを試すことに。前日、ウッズと会ったときに話しが出て、火曜日に実現したというわけだ。

同組でラウンドしたのはフレッド・カプルス(米国)とトーマス・ピータース(ベルギー)。「フィルと2人でチームを組んで対戦した。楽しかったよ」と、インコースでのマッチプレーを行ったウッズも楽しげに振り返る。13番、15番のともにパー5ではイーグルを奪うなど好調。「フレディ(カプルス)には距離が長くてかわいそうだったけどね」と、笑いもつけるあたり、精神状態も良好と見てよさそうだ。

そんな2人の友情関係については、ともに40歳を過ぎて、「年齢的なものもあるかもしれない」とウッズは言う。「キャリアの後半にさしかかっている。彼が47歳で私が42歳。以前よりもはるかに関係はよくなっている」。ミケルソンもいう。「彼が苦しんでいるときに助けたかったし、この数年で一気によくなった」。

レギュラーツアーに限っていえば終盤にさしかかっているのは間違いない。そんな2人が歩み寄って熟年のゴルフ人生をともに送ろうとしている。ミケルソンは「WGC-メキシコ選手権」で5年ぶりのツアー優勝。ウッズも完全復活間近とくれば、今年のマスターズでは、本戦でも2人の同組上位争いが拝めるかもしれない。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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