<スタジオアリス女子オープン 事前情報◇4日◇花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース (6,332ヤード・パー72)>
先週のステップアップツアー開幕戦、ラシンク・ニンジニア/RKBレディースでプロ初優勝を飾った原英莉花。その勢いは衰えることなく、今週の月曜日に開催されたスタジオアリス女子オープン主催者推薦選考会を5位で通過し、本戦への出場権を得た。今季はツアー3試合目の参戦となるが、これまでは34位タイ、16位タイと徐々に順位を上げているだけに、自身初のトップテン入りを狙いたいところだ。
【写真】プロ初優勝の原英莉花が熱い口づけ
「ステップアップツアーでの優勝は自分の中で大きな自信になりました。レギュラーツアーでもなんとかリランキング(アース・モンダミンカップ終了時)までに少しでも多くの賞金を稼げるよう、強い気持ちで初日に臨みたいですね」
と気合を入れた原。
実は優勝した後、やや浮かれ気分のところがあったものの、それが一気に吹き飛んだ一件があった。師匠でもあるジャンボ尾崎のところへ優勝報告をしにいったときのことだ。
てっきりほめてもらえるかと思いきや、いきなり「何なんだよ、おまえは!」と怒られたという。
「勝った試合の前週に開催されたアクサレディスin宮崎でのことを言われたんです。2日目を終えて6位タイだったのに、最終日に崩れて16位タイにまで順位を下げたのが気に入らなかったみたいで、『どうして崩れたんだよ、反省しなさい』とおしかりを受けました」
自分なりに勝負どころでパットを決めきれなかったことがスコアを崩した原因と分析し、この日は念入りに練習グリーンでボールを転がしていた。
とはいえ、ジャンボから本人特製のアプローチウェッジとサンドウェッジを手渡されているように、大きなバックアップも得ている原。特に、サンドウェッジはジャンボ自らがソールを削り、原が打ちやすいように手を入れている。今年から契約を結ぶミズノのアイアンとともに大きな武器になっているそうだ。
師匠の叱咤(しった)に応え、恩に報いるためにも、今週は優勝争いに絡みたいところだろう。(文・山西英希)
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