<スタジオアリス女子オープン 初日◇6日◇花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース (6,332ヤード・パー72)>
悪天候の影響でサスペンデッドとなった初日。10ホールのみのラウンドでも、鈴木愛がその強さをしっかりとアピールした。雨と強風の中、安定したショットとパッティングで3バーディを奪取。首位に1打差の3アンダー・暫定2位でこの日のラウンドを終えた。
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「スコアが出にくいと思い、色々と状況を見ながらラウンドしました」
ピンの位置や風向き、ボールのライなどを総合的に判断して、攻めるホールとセーフティにいくホールを分類。ショートアイアンでピンを狙うことができた3番パー3(137ヤード・8番アイアン)、5番パー5(3打目が残り72ヤード・サンドウェッジ)、9番パー4(2打目が残り144ヤード・9番アイアン)でバーディを奪った。
さらに、鈴木の強さは高い適応力にある。この日は最高気温が18.2度だったが、強風と雨で体感温度はかなり低め。その分、飛距離が落ちやすいだけに、どの選手も距離感を合わせるのに苦労していた。特に、前週は海外メジャー初戦「ANAインスピレーション」に出場した鈴木にとっては厳しい条件だった。なぜなら、前週のコースは標高が高いうえに湿度が低かったため、ボールが飛びすぎていたのだ。
いくら前日のプロアマ戦に出場していたとはいえ、ほかの選手よりも距離を合わせるのに苦戦したことは間違いない。しかし、初日からしっかりとアジャストに成功。パッティングも大切なところではしっかりと決めていただけに、死角が見つからないように思えるが、唯一の不安は2日目に26ホールの長丁場を回らなければいけないことだろう。
「体調的には不安な部分があるけど、体力が持てば十分戦えると思うので、まずは完走したいです」という鈴木。ラウンド後はしっかりと体のケアをしてコースを後にした。(文・山西英希)
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