熊本県にある熊本空港カントリークラブにて13日(金)から開催される「KKT杯バンテリンレディス」の優勝候補は誰なのか。データ好きの記者Aが今週も大胆予想!
■求められるのは「相性の良さ」と「前週の調子」
「再春館レディース」として始まった今大会は、2018年大会で26回目(2016年は熊本地震のため中止)。大会名は変わったものの、第一回大会から一貫して、熊本空港カントリークラブで行われている。過去10年を振り返ると、優勝スコアが二桁アンダーに達したのは、勝みなみがアマチュア優勝を達成した2014年のみ。2017年の4アンダー(西山ゆかりと上田桃子)といった”ロースコアの戦い”となることが多い。
要因は、固くて速いグリーンとフェアウェイの地盤の固さ。縦の距離感が合わせづらい上に、ドッグレッグなどでは突き抜けて林へ…ということもしばしば。また220ヤード地点前後にバンカーを効かせていて、フェアウェイは狭いため、ティショットの精度とコースへの相性が求められる。
過去10年の優勝者9人中7人が、前週の「スタジオアリス女子オープン」に出場していることも興味深い。
該当しない二人は、異例のスケジュール(開幕以来の出場)だった不動裕理と勝みなみ。「スタジオアリス-」はオープンウィークとする選手も少なくないが、データ上では、「KKT杯バンテリンレディス」で勝利を挙げるためには、出場しておいたほうが良いということだ。
■データ面&相性面で、韓国のベテランに分があり!西山ゆかりも連覇の可能性も十分
コースへの相性、そして今季の「スタジオアリス-」の結果を踏まえてみると、2009年の優勝者・李知姫(韓国)に分がありそうだ。
知姫は2003年、2009年に優勝歴があり、かつ過去10年で優勝を含めてトップ5が4回と抜群の相性を誇る。また「スタジオアリス-」で4位フィニッシュと調子も上がってきたとくれば、通算23勝目が熊本で達成されてもおかしくない。また昨年覇者の西山ゆかりも「スタジオアリス-」5位タイ。連覇の可能性は十分ある。
相性という意味では、昨年プレーオフの末、地元優勝を逃した上田桃子も忘れるわけにはいかない。過去10年・7度出場のうち、優勝こそないがトップ3が3度。今年は例年以上にリベンジに燃えるだけに優勝候補の一人となることは間違いない。
【KKT杯バンテリンレディス 2000年以降の優勝者】
2017年度:西山ゆかり
2016年度:※熊本地震発生のため中止
2015年度:菊地絵理香
2014年度:勝みなみ(アマチュア)
2013年度:佐伯三貴
2012年度:若林舞衣子
2011年度:不動裕理
2010年度:朴仁妃
2009年度:李知姫
2008年度:馬場ゆかり
2007年度:上田桃子
2006年度:不動裕理
2005年度:横峯さくら
2004年度:不動裕理
2003年度:李知姫
2002年度:ト阿玉
2001年度:肥後かおり
2000年度:米山みどり
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