<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇14日◇熊本空港カントリークラブ (6,428ヤード・パー72)>
大会初日にホールインワンを達成した土田沙弥香が、この日はラウンドで見せた。5バーディ・2ボギーの「69」と開幕戦以来となる60台を出し、トータル4アンダーの首位に浮上した。
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ここまでの好プレーを支えているのはアイアンショット。「今日はキレてた」とこの日のバーディは全て2メートル以内。ショットでスコアを伸ばしていった。そのアイアンは今週から投入した『ゼクシオ フォージド アイアン』。「しっかり芯にヒットしてくれる」といきなり好感触の新兵器に出会ったのは偶然だった。
「先週たまたま東さんと前後で練習していたときに、ダンロップの方と東さんが“このアイアンいい!”って話している声が聞こえてきたんです。そのとき、私はボールが滑るというか、こすり球しか出ていなかったので、折角なので試させてもらいました。そしたらしっかり当たるし、ミスをしても真っすぐ飛んでいく。こすり球がアイアンを変えただけで直ったんです。なので今週テストしてすぐに使いました」
ダンロップの関係者が補足する。「以前、土田さんが使用していたモデルは、反発係数が高く飛距離性能が高いもの。ただ、土田さんはその反発が、ちょっと球離れが早いと感じていました。そこに、そもそも素材の違う軟鉄のモデルが合ったのだと思います。軟鉄のほうがボールがつぶれるイメージというかしっかりと捉えられるので」と話す。
そのアイアンがホールインワン、そしてこれまで予選突破の無かった土田に最終組をもたらせたのだから面白い。「明日も一生懸命ゴルフして最後に笑えたらいいですね。あまり気負うタイプじゃないので一打一打に集中して頑張ります」。偶然の産物が、カップへと変わる可能性も十分に秘めている。(文・秋田義和)
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