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重永・永野が“あの日”を背負って躍進 石川遼が思いを形にしたバッジで「熊本とともに」

<東建ホームメイトカップ 3日目◇14日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)>

14日(土)、「東建ホームメイトカップ」の会場にいた多くの人が、紫色のリボンをかたどったバッジを身に着けていた。紫は、熊本の県花である『リンドウ』の色。2016年4月14日に起こった、熊本地震の復興への思いを形にしたものだ。

【関連写真】重永のキャップに紫のリボン
「熊本の人とともにいますよ、という思いが伝わればいいなと。選手会長になって最初に考えたこと」と、ジャパンゴルフツアー選手会会長の石川遼が立ち上がって形にしたものだ。この日は任意で選手やキャディ、大会関係者やギャラリーがバッジを身に着けた。「東北と熊本に関しては、今後も継続的に支援していきたいと思います」と選手会長としての思いを語った。

熊本出身の永野竜太郎もバッジを身に着けて戦い、4バーディ・ノーボギー。トータル7アンダー・7位タイに浮上した。「震災のことが頭によぎるのは、今日だけじゃなくてずっとです。まだ2年か、という感じで、忘れることはないです」と表情を引き締める。

首位との5打差を逆転、「63」を叩き出して単独トップに躍り出た重永亜斗夢のキャップにも、紫色のバッジが光る。今大会開幕前の月曜日には、熊本城の城下にある加藤神社を訪れて現状を目の当たりにした。「熊本城も復興建設をしていますし、手をつけられていない部分もあって悲惨な状態です」。

加藤神社には勝負運のご利益があると言われており、「初詣もそこしかいきません」と毎年参拝している。地元を背負って戦った14日は特別な一日となった。「僕はゴルフで頑張って、いい報告ができたらいいなと思っています」。復興への思いを胸に、今週、自身初優勝をつかみとる。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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