<RBCヘリテイジ 3日目◇15日◇ハーバータウンゴルフリンクス(7,099ヤード・PAR71)>
「目標は(通算)10アンダー以上」と掲げて第3ラウンドをスタートした小平智は、2バーディ・1ボギーの「70」と1つ伸ばすにとどまり、トータル7アンダーでホールアウト。前日の13位タイから順位は12位タイに上げたが、首位との差は4打から6打に広がった。
4番までに2ホールでパーオンを逃したが、しっかりパーセーブして迎えた5番、6番で連続バーディ。「前半はいい感じで2つバーディを取れた」といい流れで折り返したが、後半はコースの表情が変わり、流れも変わってしまった。
「風が吹いていたのでグリーンが硬くなって、いいショットをしてもグリーン上に止まらず、なかなかチャンスにつかなかった。コースの難しさを感じました」
小さいグリーンが硬くなったことで多くの選手が苦戦したが、小平も対応できなかった。左ドッグレッグホールの16番パー4のティショットは、好感触だったがコロがりすぎて、フェアウェイ真ん中にある木の後ろまで飛んでしまった。また、2日続けてバーディの18番(パー4)では、グリーン奥のピンに対して果敢に攻めてきたが、グリーン上で止まらず奥のラフまで転がった。地面が硬くなったことでイメージ通りにはいかなかった。
不運も重なった。この日唯一のボギーとなった13番は、硬いグリーンを警戒して「グリーン手前に落ちればコロがる」と思って打ったラフからの2打目は、なぜかピタリと止まってしまった。上って下りの難しいラインについて、3パット。15番パー5では「入ったと思った」という2mのバーディパットがカップに蹴られるシーンもあった。
わずかに歯車が狂って目標通りには伸ばせなかったが、1ボギーでしのいだことには評価している。この日パーオンを逃した6ホールすべてをパーでしのいだショートゲームは頼もしい。
「ショットの感じはいいので、明日は爆発したい。前半3つ以上伸ばしたら、優勝争いに加われると思う」
第2ラウンドの「63」で爆発力は実証済み。前半から上位陣を脅かす。(文・小高拓)
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