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米ツアーチャンプになった小平智は、なぜ千載一遇のチャンスをモノにできたのか?【舩越園子コラム】

<RBCヘリテイジ 最終日◇15日◇ハーバータウンゴルフリンクス(7,099ヤード・パー71)>
米国男子ツアー「RBCヘリテイジ」を制し、日本人史上5人目の米ツアー・チャンピオンに輝いた小平智。優勝会見で米メディアから「大勢にとって驚きの優勝ですが…」と問いかけられると、小平も「こんなに早く優勝できると思っていなかったのでビックリです」と答えた。
【関連動画】小平智が米ツアー初勝利!最終日のハイライト
確かに、米ツアー15試合目での初優勝は日本人最速。まだ米ツアーのツアーカードも持っておらず、テンポラリーメンバーをこれから目指そうかという段階での初優勝は“通常”のルートと照らし合わせれば、驚きのスピード優勝ではある。
首位と6打差の12位から最終日をスタートし、その差を2打まで縮め、2位でホールアウト。その時点では小平自身、初日の出遅れや最終日終盤の17番で喫したボギーを振り返り、「達成感というより悔いが残る」と唇を噛んだ。
そして、トップ10入りして次週の大会に出場できることを喜び、「チャンスがあれば、いっぱい出たい。チャンスをモノにしたい」と目を輝かせた。
だが、この日の展開には、まだまだ先があった。首位を走っていたキム・シウー(韓国)が後半で3つ落とし、トータル12アンダーで小平と並びサドンデス・プレーオフへ。その3ホール目で7メートルの長いバーディーパットを沈めた小平が大逆転優勝を遂げた。
キムが17番でバーディチャンスからボギーを喫したことで、小平はプレーオフにもつれ込むチャンスをもらった形になった。だが、これまで小平はどれほど多くのチャンスを逃がし、悔しさを噛み締めてきたことか。米ツアーのQスクール(予選会)にひっそり挑んで失敗して以来、5年の歳月がすでに流れた。この日に「もらったチャンス」は、彼が重ねてきた「逃したチャンス」の集大成。その希少なチャンスを逃さず、生かしたことが彼の初勝利につながった。
昨年に遡れば、小平はチャンスを逃すというよりも、ピンチに陥ることが多かった。夏場に「クラブが割れてからスイングがおかしくなった」。昨年暮れには、世界ランキング50位から弾き出され、「マスターズ」出場のチャンスを一度は逃した。
それでもチャンスを追い求め、今年は年明けからアジア、メキシコ、アメリカへ。「ずっとフラストレーションを抱えながらやっていた」が、強い意志は決してぶれなかった。
「マスターズはただ出るだけじゃ嫌なんです。出るからには、やれると思って出なきゃ意味がない」
毅然とそう言い切ったのはメキシコの地。しかし、そこでの「WGC-メキシコ選手権」は54位に終わり、「アーノルド・パーマー招待」は予選落ち。「WGC-デル・マッチプレー」は3マッチで3連敗と苦戦続きだった。
しかし、数字や結果が振るわなかった一方で、大きく飛躍するきっかけになったのはマッチプレーの2日目。フィル・ミケルソン(米国)を相手に一時は4アップまでリードを広げ、大善戦。最終的には上がり3ホールでミケルソンに追いつかれて逆転負けとなったが、試行錯誤してきたスイングに「ようやく兆しが見えた。自分のゴルフが形になり始めた」。そうやって小平は、ピンチの中でチャンスを掴み取ろうと必死に歩んできた。
マッチプレー終了後、世界ランキング46位でマスターズ出場へ。オーガスタでは昨夏以来の「我がゴルフ」が実り始め、初出場にして予選を楽々突破。しっかり4日間を戦って28位の大健闘。それでも彼は「どのぐらい、やれた?」と尋ねると、「うーん、まだ7割ぐらい」と悔しさを口にして「また戻ってきてリベンジしたい」と言った。
プライオリティは常に自分自身の胸の中。数字や結果より、自身の実感と感触を最優先し、マッチプレーで全敗に終わっても前進を喜び、マスターズで大善戦と言われても実力発揮7割を悔しがる。その姿勢を貫いてきた小平だからこそ、RBCヘリテイジの最終日、首位が崩れた結果のサドンデス・プレーオフという千載一遇のチャンスを、冷静にモノにすることができた。
どんなチャンスでもチャンスはチャンス。もらった好機は生かせなければ意味はなく、転がり込んできたチャンスを生かせる状態に付けていたこと。そして、それを生かし切ったことは、RBCヘリテイジで小平以外の誰にもできなかった最高のパフォーマンスだ
それでも小平は「今日のボギー2つが悔しい」と、今まで通り、自身の実感と感触にプライオリティを置いていた。
頑固なまでの意志と度胸は見上げたもの。おめでとう、小平智。米ツアーに新たな日本人チャンプの誕生だ。
文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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