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ケガをしていたジャンボ尾崎「奈落の底に落ちたと思えるほどつらかった」

箱根湖畔ゴルフコース(神奈川県)で開催されている「第3回ISPS HANDA・ヤーマン&ストゥービ オーナーズカップ」に、ISPS(一般社団法人国際スポーツ振興協会)とヤーマン&ストゥービのアンバサダーを務めるジャンボこと尾崎将司に加え、健夫、直道の尾崎3兄弟がそろい踏み。大会を大いに盛り上げた。

【連続写真】ジャンボと松山英樹がガッチリ握手
プロのストローク戦とプロアマで行われている本大会。やはり注目を集めたのはジャンボだった。同組にはプロ部門で出場している甲斐慎太郎もいたが、後輩プロの目から見ても、ジャンボの輝きはまったくいろあせていなかった。

「7、8年ぶりに回りましたが、やっぱりドキドキしますよ。神様みたいな人ですから」と甲斐。ジャンボの魅力にとりつかれるのはアマチュアだけではない。「本当に70歳を越えているの?というくらい飛距離に対するこだわりがすごい」。シニアの部とレギュラーの部で使用ティグラウンドが異なり、「だいたい毎ホールティは10〜15ヤード違って、行ってみたら同じ。おそらく270から280ヤード飛んでいるのでは」と、甲斐も目を丸くする豪打を連発していたという。

それだけ飛ぶのなら、さぞかし体調はいいのだろうと思いきや、実はジャンボ、2月に背中の右半分の肉離れを起こしていた。昨日まで開催されていた国内男子ツアー開幕戦の「東建ホームメイトカップ」に出場しなかったのもそのためだ。ジャンボがいうには「今年は新しい自分ができるんじゃないか、と思っていたらやり過ぎてしまって。2月中旬くらいかな」と、思わぬ落とし穴があったという。「おとといからクラブを握りはじめたんだよ」と、今年初ラウンドを存分に楽しんだ。

約280ヤードの13番パー4ではワンオンにも成功。「ジャンボさんが先に打って、『さあ慎太郎打ってみろ』っていう顔で見てくるんです。そういうところも好きです。すごく優しいし楽しかった。貴重な時間でした」と、ジャンボとのラウンドを子どものように喜んだ甲斐。まだまだ本調子ではないというジャンボだが、やはり役者が違うのは今も変わらない。

「奈落の底に落ちたと思えるほどつらいものがあったけど、少しは兆しが見えてきたから、クラウンズくらいから行こうかな」と、来週開催の「中日クラウンズ」を今季初戦にする可能性を示唆。3兄弟そろい踏みについて聞かれると、「あの二人はシニアのじいさん。オレはレギュラーだよ!」。戦うツアーが違う、と笑いながら強調。今年もジャンボ節が聞けるのが楽しみだ。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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