<東建ホームメイトカップ 最終日◇15日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)>
石川遼、片山晋呉と、実力者を退けてのツアー初勝利。「これからのゴルフ人生が変わるかも。死ぬまで自慢できる」と喜んだ重永亜斗夢。しかし、初日に7アンダーを出しながらもショットの調子がよくなく「たまたまですよ。パターは良くなりましたけど」と、常にネガティブ発言を繰り返していた。
これが好プレーを助けた!重永の優勝パター
あまりのネガティブさに記者から「いい加減に初優勝しないと!」と檄を飛ばされるも「う〜ん、そうですね。優勝したいけど…、遼のケツについて1日でも目立てればいいかと」と、ネガティブさは変わらず。「ボクは石川遼のレベルには全然及ばない」と繰り返していただけに、この日の勝利は格別なものだった。
3つ歳下の石川遼とは、同じキャロウェイ契約スタッフプロとして共通点も多い。フィーリング派の2人ともアイアンやウェッジは最新モデルではなく、同じ使い慣れた旧作を使用し続ける。今大会前に地方大会を勝利して乗り込んだのも同じで、重永は「フォローで低く出す」パッティングの改善に手応えを得ていた。また、「33インチから古い34インチのモデルを引っ張り出してきて良くなった」とも。
初日に「ショットはバラバラ」と語るものの、強風が吹き荒れた大会4日間でフェアウェイキープ率8位、パーオン率3位タイ。最終日の朝も「元々ドローなのになぜか落ち際でフェードしちゃう…」と嘆くも、最後まで粘れたのは4日間の平均パット数2位の復調したパッティングの賜物でもあった。
この勝利で自信を深めてさぞかしポジティブになるかというと、「ずっとネガティブでやってきたので」と即座に否定した重永。超フィーリング派のクラブ選びに関しても、結果が出てしまったが故に、今後も当分変化はなさそうだ。
【重永亜斗夢のクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:キャロウェイ GBB EPIC STAR(10.5°、ツアーAD BB-6X)
3W:キャロウェイ ビッグバーサ α816(14°)
3,4U:キャロウェイ GBB EPIC(20,23°)
4I〜PW:キャロウェイ Xフォージド(2013年)
A,SW:キャロウェイ マックダディ2 (52,58°)
PT:オデッセイ ミルドコレクション クエスチョンダラー ♯2
BALL:キャロウェイ クロムソフトX
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