<フジサンケイレディスクラシック 2日目◇21日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(6,376ヤード・パー71)>
国内女子ツアー第8戦「フジサンケイレディス」2日目。昨年大会で自己最高の3位タイと好成績を残した”松森姉妹”の妹・杏佳が、首位と1打差のトータル7アンダー・3位に浮上し、自身初の最終日最終組に入った。
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「(出だしの)1番、2番で連続バーディ発進できたことで余裕が生まれた。良いイメージは強いので気持ちよくショットを打てる」とホールアウト後に振り返った杏佳。前半で3バーディ・1ボギーと2つスコアを伸ばすと、後半11番のボギーのあと、再びの連続バーディ。難易度No.1、2の上がり2ホールをパーでしのげたことについては「ホッとしています」と笑顔で語った。
2017年に初のツアーフル参戦を果たし、34試合に出場。シード獲得はならなかったが、今季もQT19位の資格で開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」からの全7戦に出場。半分の4試合で予選通過をしているが、パッティングに悩みを抱えている。
「握り方をいろいろ試したり、パターも頻繁に変えました。もともとはピンタイプが好みですが、(形状の違う)マレットや2ボールパターも試して、今はまたピンタイプ。(短い期間で)一周回ってしまいましたね」
そんななか、たまたま自宅で見つけた、姉・彩夏が所有する”ゴルフメンタル本”を読んだ。「ずっとショートパットを外すことを恐れていましたが、本を読んだ3試合前から強い気持ちで打っていくことを意識するようになりました」といい、今大会ではきわどいパーパットもしのいで、スコアメイクに成功している。
2017年は、首位と2打差から最終日を戦い、結果的には4打差をつけられた。リベンジを果たしたい気持ちはあるが、「緊張すると思いますし、一打一打冷静にプレーした結果、リベンジできればいいな」と語った杏佳。福嶋晃子・浩子姉妹に続く、史上2組目の姉妹V達成の前に立ちはだかるのは、上田桃子、成田美寿々ら実力者だけに、平常心で挑めるか、がカギとなる。(文・標英俊)
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