公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の理事会が4月23日(月)に行われ、PGAツアー競技管理委員会の報告として、PGA主催競技の日本プロゴルフ選手権が今季から3年間、冠スポンサーをつけずに開催されることが明らかになった。
【写真】シニアツアー参加選手のスイング一覧
倉本昌弘PGA会長の話によると、PGAは大手広告代理店・電通と3年間の契約を締結し、電通がスポンサーを募ることで運営費を賄う仕組み。日本プロに関しては、2010年から冠スポンサーを務めていた日清が昨季限りで撤退していたが、当面、特定の冠スポンサーはつかないことになった。
ただ、倉本会長はこれを決してネガティブにはとらえていない模様。「公式戦ですから、冠スポンサーがなくてもできるのが理想。プロアマのフォーマットをPGA側で決められることも利点」と語り、プロアマでは1組あたりレギュラー選手1名、シニア選手1名の計2名のプロがつく形を予定しているという。
「これはレギュラー選手にシニア選手のホスピタリティを見習ってほしい部分と、シニア選手がアマチュアの面倒をみる分、レギュラー選手は練習してもいいよ、という部分もある」(倉本会長)
男子レギュラーツアーでは、昨季からプロアマのティグラウンドをアマチュアに合わせることでホスピタリティは向上したが、その分、プロの練習ラウンドとしての機能が果たせなくなっているという問題もあった。競技レベルの維持とホスピタリティの向上を両立させられるか、シニアツアーを主管するPGAならではの試みに注目だ。
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