<サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント 初日◇27日◇グランフィールズカントリークラブ (6,515ヤード・パー72)>
少しでも気を抜くと簡単にボギー、ダブルボギーを叩いてしまうと嘆く選手が多い中、ノーボギーの選手が2人だけいた。笠りつ子と吉田弓美子だ。ともに4つのバーディを獲ったうえでのノーボギーなので、首位と1打差の4アンダーという好位置につけている。そこで、笠にグランフィールズCCの攻略法を聞いてみた。
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「バーディを狙いにいかないことですね。ここのグリーンはアンジュレーションが大きいので、同じ面にボールを置ければ、それがバーディチャンスになりますから」
グリーン面だけでなく、グリーン周りにも傾斜があるので、ピン位置によっては寄せにくいことが多い。無理にピンをデッドに狙うと、グリーンを外した途端、ボギーを叩くピンチを迎えるのだ。ピンではなく、同じ段という少し広めのターゲットをつくることで、精神的にも余裕が生まれる。しかも、同じ段ではなくても、パターでボールを転がすほうが寄る確率が高い。
もちろん、パッティングに自信がなければ、この作戦は成り立たない。実は、選手の日曜日、親交の深い古閑美保と結婚した小平智からパッティングのコツを聞いたという。
「アドレスをするときに、パターヘッドのソールをグリーン面にしっかりつけ、フェース面を目標に対してストレートに合わせることだというので、その通りにしたら、よかったですね」
米ツアーの「RBCヘリテージ」を制したばかりの小平からアドバイスを聞き出す笠もすごいが、元々感覚派だけに、微妙に目標に対してスクエアに構えていなかったのかもしれない。それを調整したことで、パッティングの精度が上がったのだろう。奪ったバーディのうち2つが7メートルと5メートルとロングパットにも対応できた。近ごろ、何かと話題の小平からの助言が2年ぶりの優勝に向けて弾みをつけたことは確かだろう。
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