<サイバーエージェントレディス 2日目◇28日◇グランフィールズカントリークラブ (6,515ヤード・パー72)>
初日を1オーバーと出遅れた鈴木愛が、8バーディ・ノーボギーの「64」で回り、昨年大会の初日に全美貞(韓国)が記録したトーナメントコースレコードを2打も更新。同時に、38位タイから3位タイにまで順位を上げた。
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「63を出したことがないので、もう1つ取りたかったんですけどね。スコア的にも面白い展開になりますし…」
と、ちょっぴり不満な表情を見せたものの、前日よりもパットがよくなったことには納得しているという。
「調子が悪くなると、テークバックのときに目でヘッドを追いかけてしまうんです。そうなると、頭もブレるし、インパクトポイントがずれるので、ボールの出球がそろわないんですよ」
同じ振り幅でもタッチが変わるので、距離感が合わなくなる。初日をホールアウトした後、練習グリーンでボールを転がしているときに、そのことに気がついた。ただ、クセである以上、そう簡単にヘッドを目で追う動きを修正できない。そこで鈴木がとった作戦は、「ボールをボーッと見続けること」だった。意識をボールに集中することで、ヘッドを目で追わなくなり、この日は気持ちよくバーディパットを沈めていった。
「明日の最終日はトップテンを目指します。結果よりも内容を重視したいですね。ゴルフに対する不安を取り除き、気持ちよく来週のメジャー(ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ)に臨みたいです」
そういいながらも、大会事務局から最終日のペアリング表に載せる直筆コメントを求められると、『今年こそリベンジ』と書いた鈴木。2年連続最終日最終組で回りながら、6位タイ、2位に甘んじている。偶然にも3年連続最終日最終組となっただけに、偽らざる本音だろう。(文・山西英希)
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