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鈴木愛、優勝ならずもスマイル締め 初めての“ファーストクラス”でいざ海外メジャー

＜リゾートトラスト レディス 最終日◇27日◇関西ゴルフ倶楽部（6,569ヤード・パー72）＞
カップには手が届かなかったが、それでも鈴木愛は笑顔を見せた。「リゾートトラスト レディス」最終日、2打差の5位タイから出た鈴木は、5バーディ・1ボギー「68」の猛追も優勝に2打届かず。トータル11アンダー・3位タイで「全米女子オープン」前最後の試合を終えた。
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いつもなら悔しさを見せる順位だが、この日は違った。18番でのラストショットが鈴木の表情を緩ませた。バンカーからのセカンドショットは左のバンカーとバンカーの間、砂混じりのラフへ。残りは25ヤード。左足はバンカー、右足はラフ。難しい状況だったが、「上手く打てました。イメージどおり」と58度のウェッジでピンにピタリ。ファンからは大歓声が飛んだ。
これを沈めてパーセーブ。「あの状況から最高のアプローチができました。（痛めている）左ひざは痛かったですが、お客さんにも喜んでもらえてよかった。来週に向けていいショットができました」と笑顔が弾けた。他にも14番から6m、5m、8mのバーディパットを立て続けに決めるなど、見せ場十分のプレー内容。「明日は気持ちよく出発できると思います」と久々に景気のいい言葉を口にした。
とはいえ、痛めている左ひざはまだまだ予断を許さない。その為にも万全を期す構えだ。「アメリカへはビジネスクラスで行こうかと思っていましたが、ひざのことを考えて、変更できるのであれば（フルフラットシートの）ファーストクラスで行こうかと思っています。ファーストに乗るとしたら初めてです」。大一番に向けて、できる限りのことはするつもりだ。
「ANA（インスピレーション）で失敗したので、今回はトップ10に入れるように頑張りたいと思います」と意気込んだ鈴木。今季8度目のトップ3。そして3連続バーディに最高のアプローチ。良い流れを作って、昨年予選落ちを喫した戦いへと挑む。（文・秋田義和）
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