<全米女子オープン 事前情報◇31日◇ショール・クリーク(6,689ヤード・パー72)>
今季2戦目の海外女子メジャーで失敗するわけにはいかない。昨年の日本ツアー賞金女王の鈴木愛にとって「海外メジャーで1番出たい試合」という「全米女子オープン」の開幕が近づいている。
海外女子メジャー初戦の「ANAインスピレーション」では予選通過をするも、最下位でフィニッシュ。「すごく悔しかった。今回はいい成績を出したいです」と、今まで以上に意気込んでの渡米となっているが、現地は大変なことになっている…。
月曜日に米国着。火曜日、水曜日と練習ラウンドの予定だったが、大雨のせいでコースは2日間にわたってプレーできる状態ではなく、軽い練習にとどまった。「ぶっつけ本番は今までないです」と苦笑いを見せたが、そんなアクシデントも今の鈴木にとっては追い風の可能性も出てきた。
3週前から左ヒザの状態が悪く、練習の虫の鈴木にとっては無理ができない状況。意外とこのぶっつけ本番が奏功するかもしれない。「歩くとヒザはまだ痛いです。だいぶ良くはなってきましたが、まだ疲れているので、練習は軽めにしました。あんまり『こっちに行かないように』とか考えすぎないので、ぶっつけ本番もいいかも」と、現状を前向きにとらえている。
日本の1番として臨む大一番。今季もヒザのケガがありながらすでに3勝。そんな鈴木を突き動かすのは、「日本で見ているファンから『活躍できないんだな』と思われたくない」という強い決意。「ゴルフの状態としてはそんなに悪くない」と自信をみせるだけに、初日から女王ゴルフを披露してくれることを期待したい。
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