<ニチレイレディス 2日目◇16日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6,548ヤード・パー72)>
前週の「宮里藍 サントリーレディス」で今季2度目のトップテン入りを果たした笠りつ子。懸念材料だったパッティングの調子も上がり、2日目は4バーディ・ノーボギーの「68」をマークし、トータル2アンダー・8位タイにまで順位を上げた。
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この日はアウトスタートの1組目だったが、同組のアン・ソンジュ(韓国)がスタート前に棄権したため、新海美優とツーサムでのプレーとなった笠。前にだれもいないだけに、あっという間に9ホールを終えることは十分予想されたが、ハーフターンでの待ち時間が長くなることを嫌い、あえて急がずにプレーするように心掛けたという。
「おかげで自分のリズムでプレーできました。グリーンを外しても、慎重にアプローチできたので、全部パーを拾えました」と、作戦成功に笑顔を見せた。実際、18ホールの半分に当たる9ホールでグリーンを外したが、そのうち8ホールで1パットパーを拾い、残り1ホールでチップインバーディを決めている。
そして、自分のリズムでプレーできた理由がもう1つ。「雨が降っていたほうが、周囲の雑音が消えて集中できるんですよね」。
もちろん、激しい雨だと集中できないが、この日のようにシトシト雨だとよけいなことを考えずに済むという。残念ながら最終日に雨が降る予報はないが、「首位との差を考えず、最後まであきらめずにプレーします」と、大逆転に向けて気を引き締めていた。(文・山西英希)
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