<アース・モンダミンカップ 初日◇21日◇カメリアヒルズカントリークラブ(6,620ヤード・パー72)>
リランキングが行われる最後の月である6月に入ってから、2週連続で予選落ちを喫していた小野祐夢。7月以降の出場権に向けて足踏みしていられない状況の中、復調へのヒントは自分のパッティング動画の中にあった。
「(予選落ちした)サントリーの後、パッティングしている動画を見ていたら、毎回違うアドレスをしていたんです。特に(練習を)続けるにつれて、体が起き上がってしまう悪いクセがあることが分かりました。これが出るとスライスラインもフックラインも打てなくなってしまう」。
動画から”悪クセ”を見抜き、お尻を突き出すようなアドレスに改善。すると「インパクトが良くなって、思ったとおりに打てるようになりました」と修正が上手くいったという。
さらにテークバックを上げる位置がブレていたことも分かり、家にあったすべてのパターを打ち比べ。20本の中から、ヘッドが大きめ、かつ重量があり、白いライン効果で真っすぐテークバックしやすい『オデッセイ O-WORKS R-LINE CS』を採用。「ニチレイレディス」で3週ぶりとなる予選通過を果たすと、今大会も首位と4打差発進とまずまずの滑り出し。「5mくらいのパットを決められる確率が上がり、バーディが増えました。あとは3パットも減りましたね」と早くも効果を実感している。
今大会終了後に行われるリランキングの暫定順位は36位。今大会が賞金総額1億8000万円というツアー屈指の高額賞金大会であることを踏まえれば、まだまだ7月以降もレギュラーが安泰とは言いがたい。
「これからのためにも1年間レギュラーでやりたい。そのためにも(後半戦に)出場できる位置にいたいです。パッティングに自信が持てているので、このパターでリズムを作っていきたい」。
パッティングの精度が求められるカメリアヒルズ。2日目以降もグリーン上がカギを握る。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>