<ダンロップ・スリクソン福島オープン 2日目◇22日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(6,961ヤード・パー72)>
5アンダー・9位タイからスタートした池田勇太が、7バーディ・3ボギーの「68」をマーク。トータル9アンダーで小林正則、山岡成稔と並ぶ首位タイに浮上した。
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前半から猛チャージをかけた池田は、後半16番で迎えた大きなピンチも”最小限の被害”で食い止めた。
スタート直後の1、2番をバーディとした池田は、4番からピンを差すショットを連発。7番まで4連続バーディを奪い、この時点で単独首位に立った。しかし「前半はよかったね」というように、後半に入ると我慢のラウンドが続く。特に「上がり3ホールは悪すぎる。いいゴルフを台無しにした」。
大ピンチは16番パー4。ティショットが大きく右に逸れ、ボールはカート道で跳ねてそのまま茂みの中へ。1罰打が追加され、打ち直し。さらに2度目のティショットが、今度は左のラフへ。ボールを探すのにも手間取るような場所に飛び込んだ。
この状況ですでに4打目。大叩きもある状況だったが、ラフからのショットはピンそば3m。1パットで抑えた状況には「あれはナイスボギー。ティショットのミスをリカバーしたからね」。だが続く17番でボギー、18番もパーとしたもののティショットをミスしたことで、後味の悪いホールアウトとなってしまった。
きっちりと4つ伸ばして決勝ラウンドに進出したものの、「結果は後からついてくるもの。自分のゴルフを組み立てていければ、誰よりも上にいけるという気持ちはある。その気持ちを強く持って、明日からプレーしなければいけないね」と表情を緩める様子を一切見せないのは、東北福祉大出身の池田にとって、東北が思い入れの強い場所であるゆえ。
2014年大会が48位タイ、15年大会が予選落ちと結果を残せていないなかでの、3年ぶりの出場だけに「ここ数年(出場の)チャンスがなくてね。久々にチャンスが回ってきた。これまで来た時とはまた違うゴルフを見せてあげたいなという気持ちでプレーはしている」と意気込む。
20回目となるトロフィーを掲げる姿を福島のギャラリーに見せるためにも、明日も手綱を締め、ラウンドに向かう。(文・間宮輝憲)
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