<KPMG女子PGA選手権 最終日◇1日◇ケンパーレイクスGC(6,741ヤード・パー72)>
【動画】畑岡奈紗が語る初優勝の重み
樋口久子以来の海外女子メジャー制覇まであと一歩だった。「KPMG女子PGA選手権」の最終日に2イーグル・5バーディ・1ボギーの8アンダー、「64」をマークしてトータル10アンダーまで伸ばした畑岡奈紗。最終組のユ・ソヨンとパク・ソンヒョン(ともに韓国)より1時間前にホールアウトし、クラブハウスリーダーとして戦況を見守った。
「待っている間はあんまり考えないようにはしていたんですけど、最終組のホール数が少なくなるにつれて、もしかしたらプレーオフになる可能性もあるなと思いました」。ソヨンが16番終了時点でトータル12アンダーまで伸ばして、チャンスは消えたかに見えたが、17番でダブルボギー。3人が並び、そのままプレーオフに突入した。
1ホール目でメジャー制覇経験のある2人がともにバーディ。畑岡は惜しくもパーとしてプレーオフで敗退。優勝は逃したが、晴れやかな表情だった。「今日のラウンドは、最終日ですごく自分らしいプレーが出たと思います」と、9打差を追いついた展開には満足感をにじませた。
悔やむべきは前日、1オーバーのラウンドで上位争いから後退したこと。暑さから来る体のだるさがプレーにも影響したが、そこは成長途上。「帰ってから水風呂に入りました」と、クールダウンさせて臨んだ最終日は、「疲労はなかった」と、快進撃につながった。「自分でもビックリする内容です。1日2イーグルもはじめてですし、日本人ギャラリーも多くて、応援してくれてうれしかったです」と、声援を力に変えての猛攻だった。
「4日間を通して、本当に最後まで集中していいプレーができないと。あと1歩というところまで来ていたんですけど、それが4日間トータルで考えたら、それがこの試合はできなかったので、4日間通して、強い気持ちを持って戦うことかなと思います」
前週の米ツアー初優勝から2週続けての優勝争い。前回は圧倒的な逃げ切り優勝で、今回は大まくりのプレーオフ進出。日々成長を遂げる19歳には、まだメジャー大会2試合が残されている。「最終日のスタートを考えたらすごくいい結果」と及第点をつけるが、メジャー次戦の「全英リコー女子オープン」ではリベンジを果たし、逃した栄冠をつかみ取る構えだ。
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