<ニッポンハムレディスクラシック 事前情報◇5日◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース(6,378ヤード・パー72)>
3回目を迎える「ニッポンハムレディスクラシック」が明日、開幕する。後半戦の初戦でもあり、大事な一戦に自信を見せるのは、第1回大会覇者の葭葉ルミだ。
【写真館】満天スマイルで楽しそうにラウンドする葭葉ルミ&成田美寿々
ツアー初優勝を挙げた思い出の地に戻り、笑顔が絶えない。その理由は、前週のオープンウィークに行った合宿にあった。3年前から、長崎のパサージュ琴海アイランドゴルフクラブで合宿を行なっている葭葉。先週もミニ合宿を張り、後半戦に備えた。そして、そこで思わぬできごとがあった。「はじめて、ハーフで5アンダーが出たんです。パサージュで、ですよ」。
同コースは2015年の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を開催するなど、難易度が高いことで有名。そのときもアンダーパーは9人のみで、我慢比べとなった。「あの難しいコースですから、自信になります。今週のコースは違いますが、いい状態だと思います」と、大会2勝目も近いと見ている。
この好調の要因は、先月から微調整を施すスイングにあるようだ。「スイング全体をコンパクトにしています。私は振りかぶりすぎるところがありましたが、それだとインパクトの入りが不安定になります」と、ドライビングディスタンス女王のスイングは、その飛距離をロスすることなく、正確性も兼ね備えたものへと変化した。
「特に今回の洋芝だと、アイアンでは手前からヘッドが入りやすい。ヘッドの入り方が一定でないと、同じ番手でも飛距離に差が出てしまいます。コンパクトにした結果、距離感もよくなっています」と、調整の効果は早速出ている。
待たれる2勝目に向けて「うまくなっている実感があります。ヘマをしなければ上位に行けると思います」と、出てくる言葉も力強い。断続的な雨により、フェアウェイは全くランが出ない状態。となれば、飛距離で優位に立ち、更に正確性も増した葭葉から威勢のいい言葉が出ても、不思議でない。(文・高桑均)
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