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石川遼が北の大地で感じた手応えと感謝

＜長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 最終日◇8日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（7,178ヤード・パー72）＞

4年ぶりに「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」に出場した石川遼。イーブンパー・45位タイから巻き返しを狙ったが5バーディ・5ボギーと出入りの激しいゴルフでスコアを伸ばせず。トータルイーブンパーの48位タイで戦いを終えた。
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前日の12.6度の雨から一転、気温は20度まで上がり晴れ間も見えた最終日のザ・ノースカントリーGC。「今日の方がコンディションが良かったのに、修正しきれなかったところがある。内容的には良くなかった」。最後までスコアを伸ばせない悔しい3日間となった。特にアイアンショット。「今日は全体を通してスライス回転が入っていていいショットじゃ無かった」。

一方で最後の最後で光が見えた。「最終ホール（9番）の3打目、ラフからオーバーしたショットですがちょっといい感触でした。しっかりとまっすぐの回転。オーバーしてしまったのは、それだけそこまでのショットがちゃんと当たっていなかったということ。次の試合に向けて結果だけ見るとつながっていないように見えるが、一つひとつを見るとつながっていく部分もあった」。この感触を土壇場で得られたことが一番の収穫だ。

パッティングの面では難グリーンに苦しんだ石川だが、「今日はコースコンディションが素晴らしかった。グリーンは2〜3フィート速くなっていて、全くタッチを合わせられなかった。いい感じに打っても3mオーバーしたりと、いきなりスピードが変わって戸惑いましたが、本来このコースはこのスピードでこれが魅力でもある。悪天候の影響でこのスピードでできたのが1日だけだったのは残念ですが、管理の方々がこれだけのコンディションに仕上げてくれたのには感謝しかありません」。出だし3つのボギーはすべて3パットによるものだったが、予想以上の仕上がりとなっていたことには、一選手としてはもちろん、選手会長として感謝の気持ちしかない。

来週は選手会長である石川を中心に取り組んでいる、ゴルフ人口・ファン増加を目的とし、ツアーが開催されていない地域でのプロアマ大会＆試合「フューチャーGOLFツアー」に出向く。まずは10日（火）・11日（水）の2日間は広島、12日（木）、13日（金）に岡山で活動を始める。

西日本中心に降り続いた大雨により中止も懸念されたが、現在は実施する方向で話が進んでいるという。「元々獲得賞金の5％のチャリティとチャリティオークションをやる予定でしたが、今回被害に遭われた方に寄付できればなと思っています」とチャリティも計画予定。

その後は「北陸オープン」など地区オープンにも出場する予定もある石川。ゴルフの普及を行いながら、今日の手応えを胸に秋の陣に向けて自身の調子も上げていく。（文・秋田義和）
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