<サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 2日目◇14日◇イーグルポイントゴルフクラブ(6,588ヤード・パー72)>
2年ぶり優勝を視界にとらえた。炎天下で行われた2日目、2アンダーからスタートした笠りつ子が5バーディ・ノーボギーの「67」をマーク。トータル7アンダー・8位タイの好位置で最終日に臨む。
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この日の気温は32.3度。うだるような暑さの中でも、実力者のパフォーマンスは落ちなかった。「ショット、パットどちらもよかった」という言葉通り、3番、4番で連続バーディを奪い、前半を2アンダーで折り返し。後半11番のパー5でもきっちりとバーディを決めると、16番は約5mのフックライン、17番は約5mのスライスラインを読みきってバーディ奪取。「本当にいいパットを打てた」と笑顔がはじけた。
最後の優勝は2016年の「ニトリレディス」。以後は勝利から見放されているが、その安定感は特筆すべきものがある。
昨年はトップ10入り11度で全体8位。賞金ランクは15位だったが、同年のツアー未勝利選手の中では最上位だった(次点は17位の柏原明日架)。何より今季は本大会を含めて17試合に出場し、そのすべてで決勝ラウンドに進出。今季、賞金ランク50位内で予選落ちがない選手は、鈴木愛、申ジエ(韓国)、テレサ・ルー(台湾)、笠の4人しかいない。
当の本人はそのことを知らなかったようで「そうだったんですか?」と驚きの声が。決勝進出に強い意識があるか、と聞いてみると、「特に意識はしていません。自分のゴルフを尽くすだけなので」と、硬派な答えが返ってきた。雑念を入れず、1打1打への集中力が秘訣ということか。
首位とは2打差。優勝圏内で最終日を迎えるが、笠にとってここからが鬼門だ。第1ラウンドの平均ストロークは全体13位、第2ラウンドは同12位と予選のスコアは高水準だが、第3ラウンドの平均ストロークは72.2648(全体47位)と力を発揮できていない。それでも、「自分のゴルフをするだけです。いい位置にいると思うので、優勝目指して頑張りたいと思います」。ここまで常に週末のファンを楽しませてきた笠。明日は2年ぶりの優勝で最高のファンサービスといきたい。(文・牧野名雄)
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