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最難関カーヌスティ、勝利への道とは?【舩越園子コラム】

いよいよ、「全英オープン」が始まる。今年の舞台はスコットランドのカーヌスティ。全英ローテーションの中で「最も難しいリンクス」と呼ばれるだけあって、この地では衝撃的なドラマが繰り広げられてきた。
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2007年の前回大会では、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)が、プレーオフでセルヒオ・ガルシア(スペイン)を下し、勝利した。ガルシアは昨年のマスターズを制してメジャーチャンピオンになったが、07年当時はメジャー優勝を悲願に掲げる存在。そしてこの時、首位を独走していたガルシアの勝利は確実視されていた。だが、最終日にガルシアは3打のリードを失い、プレーオフで敗北した。
3日間、首位を独走していた間も、最終日の最後の最後で敗北したときも、そして日頃も、しばしば悪態をついていたガルシアを大逆転で負かしたのがゴルフ界きってのナイスガイ、ハリントンだったため、この年のカーヌスティは「ナイスガイが勝つ」という見出しが躍った全英オープンになった。
カーヌスティが舞台になったその1つ前の全英オープンは1999年大会。地元スコットランド出身のポール・ローリーが勝利し、故郷に錦を飾ったのだが、世界中のゴルフファンの記憶には「ジャン・バンデベルデ(フランス)が負けた大会」として刻まれていることだろう。
あの年のカーヌスティの難しさは「常軌を逸していた」と選手たちは口を揃えた。フェアウエイは固く狭く、ラフは深く、常にインプレ―となるバンカーの脅威に「震えた」「まるで戦地」と彼らは言った。4日間で80台のスコアを延べ101個記録。ワーストスコアは「91」だったが、「90」を喫して棄権した選手もいた。
そんな中、奇跡のようにリードを広げたバンデベルデがクラレットジャグをフランスに持ち帰ることは、ほぼ確実――そう見られていた中で、最終日のバンデベルデは10打差から崩れ落ち、プレーオフへ持ち込まれて敗北。クリークの水の中に立ちすくみ、ボールが水面下へ沈んでいく瞬間を見つめていたバンデベルデの無力感は、観戦していた側にもひしひしと伝わってきた。
優勝スコアが6オーバーだった1999年のカーヌスティは「難しすぎた」という批判もあり、2007年のカーヌスティはやや易しい設定になり、優勝スコアは7アンダーになった。そして今年、カーヌスティの全長は2007年大会より19ヤードも短縮された7402ヤード(パー71のまま)。だが、「天候が良くても難しい。悪天候なら最難関」と言われるカーヌスティなのだから、たとえ全長が短くなろうとも簡単になるはずはない。
先人たちによれば、カーヌスティは「最初の14ホールはとてもタフ。上がりの4ホールは極端に難しい」。だからこそ、前半にスコアを伸ばし、後半は忍耐に徹することがカーヌスティ攻略の常道だと彼らは言っている。確かに、バンデベルデもガルシアも後半に踏み留まることができず、プレーオフに持ち込まれて負けた。
だが、それはあくまで過去の2例に過ぎず、“常道”にこだわる必要はないのだと思う。なぜなら、リンクスランドの神様はとても気まぐれで、今年のカーヌスティの大地や風をどう操るかは蓋を開けてみるまでわからない。大切なのは、今年のカーヌスティを冷静に見極め、今年のカーヌスティと真正面から向き合って、1打でも少ないスコアで上がること。昨年大会の最終日。ロイヤル・バークデールの13番でジョーダン・スピース(米国)が“後方線上”の練習場まで下がってショットし、大ピンチをボギーで収め、14番からの快進撃で勝利したことが鮮明に思い出される。
昨年と今年。舞台は違えどリンクスはリンクス、全英オープンは全英オープン、そしてゴルフはゴルフだ。ネバーギブアップの精神とクリエイティブな発想、そして1打への執念こそが勝利への道。ドラマは、そこから生まれるはずだ。
文・舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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