<アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコットランド女子オープン 2日目◇27日◇ガレインGC(6,480ヤード・パー71)>
米国女子ツアーでのシード権を失い、出場できるのは数試合。自信とモチベーションを失いそうになっていた宮里美香にとって、今大会は大きな転機になるかもしれない。
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「久しぶりに3アンダーで回れたので、やっぱりうれしいですね。予選を通過できたのもホッとしている。良いショットも打てたので結果につながった。今日は本当にショットが安定していた。パット数も28と、30以内でまとめることができましたからね」
なめらかな口ぶりからも、楽しんでゴルフをしていることが分かる。
過去の全英リコー女子オープンにおける宮里の成績を見てみよう。
2016年(ウォーバーン)58位タイ
2015年(トランプリゾート ターンベリー)7位タイ
2014年(ロイヤルバークデール)38位タイ
2013年(セントアンドリュース)59位タイ
2012年(ロイヤルリバプール)4位
2011年(カーヌスティ)14位タイ
2010年(ロイヤルバークデール)予選落ち
2009年(ロイヤルリザム&セントアンズ)11位タイ
優勝争いを演じた2015年をはじめ、見事な戦いぶり。沖縄県出身らしく風の中のゴルフを苦にせず、リンクスコースに対して真正面からぶつかってきた。
「今日は思ったより風がなくて、抑えたショットをあまり使うことがなかった。ただ、ショートアイアンの距離感はだいぶ合ってきました。今週はパー71なので、それでも3つ伸ばせたのは大きい。欲をいえば、もう少しいけたという思いもある。一度イーブンまで落ちたとき、カットラインも気になった。でも、11番パー5でバーディをとって勢いよくいきたいと思ったら、うまくそれができた」
2019年は日本を主戦場とするために、QTを受ける準備は始めているが、今は目の前の「本当に好き」というリンクスに立ち向かうのみ。
「あとはもう少しセカンドショットでうまくつけられればいい。手前がこれだけ固いので、いつも以上に頭を使う。決勝ラウンドは考えすぎないでプレーしたい。ここまできたら、上位にくらいついていきたい気持ちはある。自分のゴルフに徹します。正直にいえば、もうちょっと風が吹いてもいいかなと思う」
今後どこでプレーするにせよ、世界の舞台で戦ってきた自信を取り戻す絶好のチャンスを迎えた。
■上原彩子のコメント
「7番ではポットバンカー? 打てなかったので後ろに出そうとしたんですけど出しきれなくて、ダブルボギーにしてしまいました。やっぱり入る場所によっては難しくなります。最終18番のバーディパットを決めきれなかったのも悔しい」
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