8月1日(水)、ジャンボこと尾崎将司を相談役とするNPO法人「JUMBO スポーツ・ソリューション」(理事長・尾崎智春)の設立が発表された。
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これは、日本ゴルフ界の活性化と将来的な選手のレベルアップを図ることなどを目的に、ジャンボ尾崎が先頭に立ち様々な活動を行っていくというもの。国内ではまだ少ない、プロ育成機関として、日本各地に潜在するジュニアの才能を育み業界全体の活性化が目指される。
具体的な活動としては、『選手と触れ合いゴルフの魅力や楽しさを知ってほしい』という考えのもと、ツアープロやレッスンプロが協力し、全国各地で「JSSジュニアレッスンサーキット」を開催。今年は9月の福岡から始まり、12月までに計3回ほどの開催が予定されている。
以下、尾崎将司コメント
以前より私のもとには、ジュニアをはじめプロの若手ゴルファーが集っています。彼らをサポートしている理由は、長年にわたって私を支えてくださった方々、そして日本ゴルフ界の発展に貢献することで、少しでも還元できればという強い思いがあります。
日本においては、ジュニアからの育成環境が大きく発展してきたと感じられますが、日本とアメリカではジュニアの育成スタイルがまるで違う。アメリカ社会ではボランティア活動・チャリティー活動など、社会と一体となってジュニアを育成するマインドが根付いているのです。充実した練習環境で世界トップレベルのプレーに触れ、一流のコースで経験を積む。そんな理想的な環境が驚くほどの低価格で利用できるのがアメリカの育成スタイ
ル。
こういったジュニアの成長を促す機会の創出において、日本ではまだまだアメリカと比べて大きく遅れています。ここ数年、若手プロゴルファーの活躍で日本でも「ゴルフ=スポーツ」という観点が根付いてきているかもしれませんが、まだまだ「ゴルフ=娯楽・接待」のイメージも大きく残っていますね。今後はさらに「ゴルフ=スポーツ」という捉え方を社会全体へ、そして子供達に啓発したい。
野球やサッカーと違い、ゴルフはこどもたちが気軽に始められるスポーツではありません。野球のキャッチボールや、サッカーのパス・シュートなどと違い、始めた当初から子供が楽しめるものではないかもしれません。ゴルフをゲームとして楽しむには膨大な練習や覚えることがあります。ここで挫折してしまっては、光る才能が埋もれてしまうことも。ここで他のスポーツと同じ様に、子供達の選択肢の一つになれることが日本ゴルフ界の課題の一つ。
ジュニア育成については、難しく考える必要性はないと考えています。基本をしっかり教えてあげること。技術的なことは徐々に学べば問題ありません。成長期であるジュニアの大きな体の変化を考慮し、その誤差を見分けてやる事が重要。早く上手くさせようと、期待しすぎて周囲が過度な期待をかける環境は負担になります。先ずは「ゴルフ=スポーツ」として捉え、明るく楽しめる環境をつくり、必要な練習を的確にプランニングしなければいけません。そしてスポーツなら当然、成長するもしないも本人の感性次第です。
私たちはこうした課題に向き合うため、これまでの培った経験を活用し、ジュニアへの機会創出、サポート環境を提供し、日本のゴルフ界を牽引する新しい力を大切に育てていきたいと考えています。
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