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2018.04.17
その優勝はゴルフ界に衝撃が走りましたが、当日の朝のTVニュースには全然取り上げられず、石川遼選手が3連続優勝を逃したことをタイトルにしていたり、うちの愚嫁が小平と言ったら奈緒でしょ?wとか言うたりするもんだから、これは書かずにいられないと筆を取った訳であります。日本人選手でPGAツアー参戦15試合目での優勝は最速。世界ランク№1のD・ジョンソン選手も出場していたこのRBCヘリテージでの優勝。少しでもこの偉業の凄さが伝わればと思っています。さすらいのゴルフ芸人ヨリー藤村です(・ิω・ิ)
前日の夜、私は寝る前にスコアボードを確認しました。追い上げているなとは思いましたが、そのまま就寝。そして朝起きて、赤いチェック柄のジャケットを着ている小平選手を見た瞬間何が起きたのか理解するのに時間がかかりました。(RBCヘリテージでは優勝者に赤いタータンチェックのジャケットが贈られる。第一回優勝者はアーノルド・パーマーで今回は50回目の記念大会であった!)まさか優勝するとは...しかもプレーオフ3ホールを戦い抜いて...
寝る前に追い上げているなとは思いましたが!プレーオフで競り勝つとは!凄過ぎです...https://t.co/HoZ2klwmQq
-- ヨリー藤村(さすらいのゴルフ芸人) (@yory816) 2018年4月15日
当日、私はゴルフ場のボランティアに行くために朝5:00と早く起きていたこともあり、ツイッターのフォロアーさんのほぼ全てがゴルファーなので、このツイートはとても反応がありました( ´艸`)
さてPGAツアーで優勝するというのがどれ程凄いことなのか?日本男子では青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山英樹(全員レジェンド&敬称略失礼)しか優勝していません。松山選手は今や世界のトップランカーであり、もはや毎年のツアー優勝と年4回のメジャーでの優勝争い優勝が求められる立場となっていますが(松山選手は化け物レベルということです笑)日本のゴルフ界では、たったの4人しかいなかった事なのです。近年松山選手以外で日本人選手が優勝争いをし、私の記憶に残っているのは、石川遼選手の2014年のシュライナーズ・ホスピタルズforチルドレン・オープンでの2位タイ、2016年AT&Tペブルビーチ・プロアマであのミケルソンと最後まで競り合った岩田寛選手の4位タイぐらいです。両選手とも喉から手が出るほど欲しかった優勝だと思います。(ちなみに岩田選手からはPGAツアーでの優勝スコアの感覚と自分とコースとの相性を学んでいたそうです)
今回小平選手は自ら運を手繰り寄せ、自分のものにしました。マスターズ前、ミケルソンとのマッチプレーで途中まで4UPし、ざわつかせたあの時から、その実力は花開こうとしていました。そのミケルソンからは、クラブが鞭のように体に巻き付くスイングを良いイメージに繋げ、負けはしたものの大きな自信と収穫を得たようです。この時私は、なんてパターの上手い選手だと感じていました。(今回も最後7メートルのバーディーパットキレイに決めているもんな~)しかし本人はプロ入り後「お前のショット力があればオレなら何勝しているか」とツアー仲間にからかわれる程、パターは上手くなかったと認識していたようです。そして、マスターズ初出場での堂々たる戦いぶり。初日にバンカーからチップイン。その時から軽く長--い「ゾーン」に入っていたのではないかと私は思っています。
昨年末は日本の賞金王にあと一歩、マスターズ出場も確定できず、悔しい思いをしたと思います。そして結婚当初は古閑美保プロの夫という言い方をされていましたが
→こちらは古閑美保プロの優勝祝福ツイート
おめでとうございます????#小平智 https://t.co/JSHoLoQ0dn
-- 古閑美保 (@kogamihopower) 2018年4月15日
日本の賞金王になるより(日本の賞金女王より凄いよ!)今回の優勝は価値があります。
来年のマスターズ出場はもとより、2020年再来年までのPGAツアーのシードゲット!
素晴らしいリターンがありました。今後はしっかりとトレーニングと休養のバランスを取れる余裕の持ったスケジューリングで戦いを進めていけるでしょう。ということもあってか日本への凱旋はパナソニックオープンが左肩痛ということもあり飛ばされてしまったのは関係者涙。
今後のスケジュール管理やサポートの体制強化急げ急げ~。
では、ギア関連の話に行きます。
WITBはこちらのサイトで
http://www.golfwrx.com/501994/satoshi-kodairas-winning-witb-2018-rbc-heritage/
ドライバーで食べていると言われるほど、小平選手のドライバーショットは高精度。
そのギアも、繊細そのものです。昨年エースのヘッドが割れてから、同じモデルのスペアを使うも微妙な重心の違いを感じ取ってしまい不調に。ヘッド内部に充填されているグルー(トリモチみたいな粘着剤)の位置をホテルのヘアドライヤーで温めて動かしたりと涙ぐましい調整を続け今回の優勝へ。モデルは適合か不適合かですったもんだあり結局不適合になり替わりの品として市場に出回ることになったPRGR「RSプロトタイプ」RS2017も発売はしているが、ひとつ前のモデルということ。通常メーカーも新しいモデルを使用して欲しいと涙ぐましい所でしょうが、今回ばかりは手放しでうれし泣きでしょう。ウェッジは日本の芝ではジャンボ尾崎さんから頂いたというマスダゴルフのグースが効いたウェッジを使用していますが海外では芝に沈む球に対応したいのか、恐らくストレートネックな60度のRM-22ウェッジプロト。ここも興味深い所です。
最後に...
『「こんなに早く優勝できるとは思わなかった。(2歳下の松山)英樹の活躍を見て、ああいう選手になりたいと思っていた。少しは近づけたかな」』
と語った小平選手。幼少の時からゴルフでの喜怒哀楽を抑えるよう指導され、今回の優勝で魅せたガッツポーズ。
大学の時から反骨心とプロになってからも感じる悔しさをバネに着実に力を蓄えていったのだと思います。私は、小平選手が今後ゴルフ界を担う責任感と気概に溢れた最高のコメントだと感じました。
妻の古閑美保プロの師匠である坂田信弘氏は以前こんな事を書いていたと思います。
「ゴルファーの資質は背中の大きさ広さ」
皆さんも気付かれましたでしょうか?
小平選手の172cmと小柄な身長でありながらも背中の凄さを。
めちゃくちゃ鍛えているんだろうな~。
今後さらに一回りも二回りも大きく見えるようで、頼もしいではありませんか。