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2015.04.03
今年もついにホットリストが発表されました。
ホットリストとは、米国ゴルフダイジェスト誌が2004年から実施しているゴルフギアのレーティング企画です。
同誌が30万ドル以上(2012年度)のコストをかけ、100年を超えるゴルフ業界での経験をもとに審査を行っています。
ホットリストジャパンは、2012年からスタートし、2015年で4度目を迎えました。
日本で発売されている最新のゴルフクラブを対象にゴールド賞、シルバー賞を決めていきます。
今回は私も一般テスターの一人として、選考に関わらせていただきました。
http://lesson.golfdigest.co.jp/gear/hotlist/2015/top.html
受賞したクラブに関しては上記ウェブサイトで確認をお願いしたいと思います。
ここでは私の感じたことを書きたいと思います。
まず初めに思ったことは受賞しているクラブが多い。
ドライバーでいえば、ゴールドが12モデル、シルバーは17モデルもありました。
それではどのメーカーのクラブを選んでも、性能差はあまりないのか?と思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。
今回のテスターには様々なハンデキャップ、様々なヘッドスピード、様々なスイングのゴルファーがいました。
もし受賞クラブがひとつしかなかったら、あらゆるタイプのゴルファーにとって、そのクラブがベストということになります。
しかし受賞モデルの数が多くなるということは、誰にでも打てる、誰にでも飛ばせるドライバーは存在しないということ。
つまりゴルファーによって選ぶべきドライバーは異なります。
クラブによって開発コンセプトや、ターゲットとするゴルファーが違いますので、ここは雑誌やネットの評価だけで判断せず、お店で相談して欲しいと思います。
ドライバーはR&Aのルール規制にがんじがらめにされていますが、まだまだゴルファーには飛距離を伸ばせる余地はあります。
もう1点は試打評価のときにも感じていたことですが、“カチャカチャ”といわれる弾道調節機能のついたクラブが主流になっているということ。
調整次第では、プロ・上級者からスコア100前後のアベレージゴルファーまで、同じヘッドを使うことだってあり得ます。
しかしこの機能を過信してはいけません。
私はこの機能をよく料理に例えています。
まずモデルが料理の種類です。
米料理、麺類、肉、魚、野菜とか。
そしてロフト角やシャフトフレックスというのが、調理方法になります。
同じ魚でも、刺身なのか煮付けなのか焼き魚なのか。
そして最後に弾道調整機能というのは、塩こしょうなどの調味料です。
ですのでカレーライスを食べたい方がいたら、焼き魚にどんなにカレー粉をかけても、それっぽい味にはなるでしょうが、決してカレーライスにはなりません。
そしておそらく美味しくはないでしょう。
調味料は適切に使えば料理の味を引き立てますが、分量を間違えれば味を損ねてしまいます。
これも料理のプロ、つまり我々のようなショップ店員に相談してもらいたいと思います。
ホットリストを参考にしていただき、あなたにベストなセッティングを見つけていきましょう。