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2015.04.12
今日も4時半に目が覚めて寝不足気味です。
マスターズは初日から首位を走るジョーダン・スピースが、さらに3日目もスコアを伸ばし、16アンダーという54ホール終了時点の最少スコアを更新しました。
4打差の2位にジャスティン・ローズ、5打差の3位にフィル・ミケルソンと強豪が続きますが、優勝の可能性があるのはおそらくこの3人まででしょう。
今年は夜毎に雨が降り、湿度も例年よりも高めのせいで、いつもよりグリーンのスピードが出ていません。
これがバーディ連発の好スコアの要因になっているようですが、18ホールの中には伸ばすべきホールもあれば、守らなければいけないホールもあります。
ここでは3日目までの各ホールの平均スコアから、オーガスタのコース攻略を考えてみたいと思います。
まずスコアを伸ばさなければいけないホールは、テレビを見ている方はお分かりでしょうが、4つのロングホールです。
3日間で28個のイーグルが出ており、13番と15番に至ってはパーよりバーディの方が多く獲得されています。
4ホール合計で1.43アンダーですから、パー5でどれだけスコアを伸ばせるかが、オーガスタナショナル攻略の肝となります。
逆に言うとここでボギー以上を打ってしまっては、優勝争いに残ることは難しいでしょう。
次にボギーよりもバーディの方が多く出ているホールが、ミドルホールとショートホールに一つずつあります。
はじめに3番のパー4です。
ここは350ヤードとオーガスタで最も距離の短いホールで、ティーショットをアイアンで打つ選手も多く見られます。
ドライバーで打てばグリーンのすぐ近くまで持ってくることもでき、今年も2つのイーグルが飛び出しています。
パー3では16番で多くのバーディが出ています。
今年はグリーンが止まりやすいので、ピンをデッドに攻めてくる選手が多いのでしょう。
ホールインワンが1つもないということからも、ラインに乗ったショットも止まってしまっていることが考えられます。
オーガスタのパー3は難しいホールばかりですが、今年は4ホール合計で0.55オーバーと崩してはいけないホールになっています。
スコアの伸びている今年のマスターズですが、4分の1以上の選手がボギー以上を打ってしまっているホールが5つあります。
最もタフなホールが、アーメンコーナーの入り口にある11番のパー4です。
505ヤードとミドルホールの中では距離が最も長く、グリーン左手前の池が難度を高めています。
セカンドショットを右に外すと、マウンドがあり池に向かってグリーンが下っていることもあり、非常にデリケートなアプローチショットが残ります。
1987年にプレーオフでラリー・マイズが決めたアプローチショットは多くのゴルファーの記憶に残っているのではないでしょうか。
パー3でも最も距離の長い4番で多くの選手がボギーを叩いています。
このホールは長いマスターズの歴史の中で、ホールインワンが1回しか出ていません。
右手前のバンカーを避けてグリーンにオンさせても、強い傾斜が簡単にパーを取らせてはくれません。
7番は450ヤードと、決して距離は長くありませんが気の抜けないホールです。
横長のグリーンは5つのバンカーに囲まれており、花道というものが存在しません。
ストレートなホールですが、ティーショットを曲げないことと、セカンドで高い球を打つことが要求されます。
そして意外にも難しいのがスタートの1番と最終の18番です。
スタートホールが難しいというのも珍しいですが、オーガスタの1番は気を抜くことができません。
おはようバーディはこの3日で15人しか達成していません。
18番はオーガスタナショナルで唯一の右ドッグレッグのホールです。
さんざんドローボールを要求されてきた1日で、急にフェードボールを打たされるのはトッププロといえど難しいのでしょうか。
今年はこのホールでどんなドラマが待ち構えているのでしょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | |
平均 | 4.257 | 4.639 | 3.924 | 3.329 | 4.145 | 3.076 | 4.273 | 4.683 | 4.064 | 4.193 | 4.369 | 3.112 | 4.57 | 4.141 | 4.679 | 3.036 | 4.161 | 4.245 |
イーグル数 | 0 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 |
バーディ数 | 15 | 95 | 47 | 14 | 27 | 23 | 22 | 88 | 36 | 25 | 16 | 39 | 116 | 24 | 110 | 42 | 25 | 38 |
パー数 | 163 | 132 | 169 | 147 | 166 | 187 | 142 | 138 | 167 | 161 | 142 | 155 | 96 | 172 | 103 | 164 | 162 | 125 |
ボギー数 | 64 | 15 | 30 | 80 | 49 | 36 | 80 | 13 | 40 | 54 | 79 | 44 | 17 | 47 | 27 | 36 | 59 | 75 |
ダブルボギー数 | 6 | 1 | 1 | 8 | 7 | 3 | 5 | 4 | 6 | 8 | 8 | 10 | 8 | 6 | 4 | 6 | 3 | 9 |
それ以上 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
総じてみると単純ですが、距離の長いホールは難しく、距離の短いホールではスコアが出やすくなっています。
当たり前のことのようですが、実際のラウンド中はこれを理解できていない方をよく見ます。
全てのホールでパーを取りに行くのではなく、距離の長いホールは最初からボギーでいいやと思うこと。
これだけで明日のゴルフもきっとスコアを縮めることができるようになるでしょう。