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2017.07.24
第146回全英オープンが閉幕しました。
今年の会場はイングランドのリバプール近郊、ロイヤルバークデールゴルフクラブです。
3日目を終えて首位は11アンダーのジョーダン・スピース。
3打差2位のマット・クーチャーが最終組の組み合わせでした。
松山英樹は7打差の5位タイで、最終組の2つ前でスタートしました。
勝負が大きく動いたのが13番でした。
スピースがフロント9で3つスコアを落とし、ここまでイーブンできたクーチャーとは8アンダーで首位を分けていました。
そしてドライバーで打ったティーショットを大きく右に曲げ、急斜面のブッシュの中に打ち込んでしまいました。
とてもボールを打てる状況ではなく、スピースはアンプレヤブルの処置を選び、なんとボールを後方延長線上のドライビングレンジの中にドロップしたのです。
ピンまではまだ300ヤード近くありましたが、3アイアンでグリーンのすぐ手前まで運び、そこからどうにか寄せワンのボギーで耐えたのです。
ボギーを打ち首位の座をクーチャーに明け渡したものの、流れは完全にスピースに来ていました。
14番バーディ、15番イーグル、16番17番連続バーディで、一気にクーチャーをかわし、そのまま大きく引き離してしまいました。
この5ホールのスピースのプレーは神がかったものでした。
終わってみればクーチャーとはスタート時と同じ3打差で、スピースが2015年のマスターズ、全米オープンに次ぐメジャー3勝目を飾りました。
これでキャリアグランドスラムへは全米プロを残すのみとなりました。
松山英樹はというとスタートホールのティーショットで、いきなり右にOBを打ってしまいトリプルボギースタート。
その負債を取り返すことができず、最終成績は2アンダーの14位タイでした。
日本人初のメジャー制覇は全米プロに持ち越しです。
さて、スピースの13番の第3打は歴史に残る一打となりそうです。
まずティーショットを打ってしまったのはこんなところ。
画面の左側が13番ホールのフェアウェイで、一山越えた急斜面の途中にボールが止まってしまいました。
ここから1打のペナルティーを払い、ピンとボールを結んだ後方延長線上に救済を受けます。
そこはドライビングレンジのど真ん中ですが、OBゾーンではないというのが全英オープンならではです。
ここにメーカーのバンが停まっているので、臨時の障害物としての救済を無罰で受けることができます。
つまりボールとピンとの間にこの障害物が介在しないニアレストポイントから、1クラブレングス以内にドロップができます。
するとそこはタイトリストのバンの真横でした。
大きなタイトリストのロゴ、T-MB718の3アイアン、そしてDIハイブリッドの目立つオレンジ色のシャフトはゴルファーに強い印象を与えました。
917シリーズの不調もあり今年は不作のタイトリストですが、やっぱりタイトリストはカッコいいと思わされてしまいました。
上空から見ると画面の左側がグリーンです。
そして右上のドライビングレンジ内にスピースがいます。
まだかなりの距離が残っているように見えますが、3アイアンでいとも簡単にグリーン手前まで運んできてしまいました。
この第3打を打つシーンはまるでタイトリストのCMのようでもありました。