昨年限りでツアー生活から引退した宮里藍の名前が大会名に添えられる。6月に開催される「サントリーレディスオープン」が「宮里藍 サントリーレディスオープン」に変わり、新たなスタートを切る。同時に大会のアンバサダーにも就任。所属先として宮里をプロ入りからずっと支えているサントリーと、今後もともに歩んでいくというわけだ。
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トーナメント名にプロゴルファー個人の名前が入る例は数少ない。国内女子では樋口久子、海外女子ではロレーナ・オチョア(メキシコ)。海外男子ではアーノルド・パーマー、国内男子では中村寅吉など、そうそうたるメンバーだ。その中に、藍ちゃんも加わることになる。
そんな偉大な先輩たちの仲間入りを果たした藍ちゃんは恐縮した様子ながら、そこは世界の藍ちゃん。りんとした面持ちで、今後の大会への関わり方を語ってくれた。「大変名誉なことです。ジュニア育成に力を入れて、アマチュアの方ともっと触れあいたい」。ゴルフを愛する気持ちに変わりない。藍ちゃんがいうと実に簡潔で真っすぐに聞こえる。
「今でこそアマチュアが試合に出ることが当たり前だけど、私が出たときはそうではなかった」と、初めてジュニアとして出場した当時を振り返る。2004年には優勝も飾っている大会。「いろいろ経験させてもらって、この大会があったから今の自分がいる」と、大会への感謝の気持ちを忘れることはない。
米国に渡ってからもサポートを受け続けたサントリーへの恩返しの意味もある。「サントリーさんと新しいことにチャレンジできることが楽しみ」とキラキラした視線を振りまいた藍ちゃん。「何かを変えるのはエネルギーがいること。今後は選手ではない視点でツアーを見ていきたいです」と、サポート側に回ってもその存在感は消えることはなさそうだ。
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