<中日クラウンズ 2日目◇27日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(6,557ヤード・パー70)>
名古屋ゴルフ倶楽部和合コース。日本を代表する名コースで新たなスターが誕生するかもしれない。
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今年の「中日クラウンズ」は新戦力が存在感を示している。単独首位に立つのは今平周吾。昨年は「関西オープン」でツアー初優勝を挙げている。2位タイには未勝利の秋吉翔太。5位タイに香妻陣一朗、11位タイに星野陸也と、若手の台頭が目立つのが特徴だ。
石川遼や谷口徹、小平智に「全米プロ」チャンピオンのY・E・ヤン(韓国)と実力者もひしめき、楽しみな決勝ラウンド。そんな中でゴルフファンになじみの薄い選手がいる。2日目を終わってトータル6アンダー・5位タイ。石川、小平、谷口らと並び、決勝ラウンドに進出したのが狩俣昇平(かりまた・しょうへい)、25歳。昨年のファイナルQTで5位に入り、今季前半戦の出場権を獲得した。
国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では42位タイ。先週の「パナソニックオープン」はアジアンツアーとの共同主管大会のため、日本ツアーの出場枠が少ない中、マンデー予選会を突破し44位タイ。そして今週は、これまた出場人数が少ない試合ながら無事に出場した。「AbemaTVツアーを休んでこっちに来ているので稼がないといけない」と、発奮。夕闇迫る最終組から2組目で上がり、決勝ラウンド進出を喜んだ。
ツアーでの実績はほとんどないが、昨年のチャレンジツアー(現・AbemaTVツアー)で賞金ランク13位。あと一歩のところで今季レギュラーの前半戦出場権を逃したが、見事QTから浮上。3試合連続の予選通過を決めるなど、確実にステップアップを重ねている。
兄2人もプロゴルファー資格を保有するプロ一家。ツアーで戦う3男には期待がかかるが、狩俣家にはもう一人プロゴルファーが誕生した。というのも、狩俣は3月に籍を入れたばかりの新婚なのだが、その相手が女子プロの嶋田江莉。「まだ式は挙げていなくて、籍を入れただけなんです。結婚式はオフなので、それまでに稼がなきゃ」。新たな家族もできて、新たな舞台で躍動する狩俣。今大会で一気に結婚資金を貯めることができるか。(文・高桑均)
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