<LPGAメディヒール選手権 2日目◇27日◇レイク・マーセッドGC(6,507ヤード・パー72)>
ピンチにも動じなかった。米国女子ツアーの新規大会「LPGAメディヒール選手権」2日目、首位と3打差の23位から出た畑岡奈紗は、4バーディ・1ボギーの「69」でラウンド。首位との差は5打に広がったが、トータル4アンダー・7位タイと上々の位置で決勝ラウンドを迎える。
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出だしは危なかった。フェアウェイからのセカンドショットがショートし、パットでのアプローチを試みるものの、これがカップと2mの距離を残す。しかし、しびれる下りのパーパットをしっかりと沈め、まずはピンチを乗り切ることに成功する。
前半最大のピンチとなった7番では4.5m、後半16番でも4.5mを沈め、ともに“ナイスパー”。「練習グリーンよりも速かったので、まずは合わせることを目指した」と、後半ではグリーンのスピードに対応。15番からの3ホールはすべて1パット締めで明日につなげた。
「パターのフィーリングが良くなってきている。いいラウンドが出来た」と、満足気に振り返った畑岡。その言葉通り、第2ラウンドの合計パット数は「28」と高水準だ。パーオン率は66%、フェアウェイキープ率は85%と、ショット面でも上位陣に見劣りはしない。明日からはバーディチャンスをモノにできれば、優勝争いの期待も大いに高まる。
今季、第3ラウンドは5試合中で4試合がアンダーパー。ムービングデーで力を発揮している畑岡だが、半面、最終日はこれまで1度も60台を記録したことがなく、米ツアー自身初のトップ10入りを何度も妨げられている、まさに“鬼門”だ。その高くそびえる壁を飛び越えるため、3日目でしっかりと助走をつけたい。
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