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上田桃子は首痛のため練習Rなしも9位タイ浮上　「6割で打っています」

＜ニッポンハムレディスクラシック 2日目◇7日◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース（6,378ヤード・パー72）＞
いくら北海道とはいえ、7月としては異例の寒さとなっている「ニッポンハムレディスクラシック」。会場の函館地方はこの日、冷たい雨にも見舞われ、ダウンジャケット姿やカイロをコースで見かけるという冬を思わせるコンディション。加えて連日の雨で全くランが出ないフェアウェイと重いラフに選手が苦しんでいる。
【写真】女子プロも思わず「さむーい…」
国内女子ツアー後半戦のスタートとしては厳しい出だしとなっているが、さすがの実力者たちはそれでもスコアを伸ばしている。比嘉真美子は「66」、鈴木愛は「68」。イーブンパーの30位タイからスタートした上田桃子も5バーディ・2ボギーの3アンダー「69」をマーク。大きく順位を上げて最終日へ向かう。
難コンディションでの好スコアについては「たまたまです」と笑うが、実は上田、先々週の「アース・モンダミンカップ」で首を痛めていた。「ホテルが寒くて、きっと寝ているうちにこわばっていたのだと思います。寒くて目が覚めたくらいでしたから」と、先週のオープンウィークも回復せず。今週に入っても急速に改善方向に向かうわけもなく、練習ラウンドなしのぶっつけ本番で本戦に臨んでいるのだ。
「自分が『こう打ちたい』というものを求めないようにしています。本当は自分がしたいショットがほぼできていませんけど、仕方ないですね。ガマンしながらやれているからこのスコアで回れたのだと思います。今日は6割の力で打っています」と、無理のないゴルフで、首位と5打差まで上がってきた。
昨年は2014年以来となる優勝を挙げ、年間2勝をマーク。今季もトップ10が5回あるものの、優勝には届いていない。初日首位スタートが2回ありながらの成績だけに、今季初優勝はほしいところだろう。それでも「目の前のことを大事にやるだけです」と、威勢のいい言葉は聞けないが、意外とそんなときほど結果がついてくるもの？（文・高桑均）
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