現地時間9日(木)に、海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」が開幕する。石川遼が4大メジャーに参戦したのは過去20回。直近は2015年の「全米オープン」、最後に予選通過を果たしたメジャー大会は、13年の全米プロゴルフ選手権だ。
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国内男子ツアーに本格復帰した今シーズン。開幕当初から世界ランクを上げることを目標の1つとして掲げてきたが、現在の同ランクは242位。世界ランク上位者などが参戦できる海外メジャーには、今季1度も臨むことができなかった。
今季の海外メジャー出場資格との乖離と、来年のメジャー出場の可能性は残されているのか。数ある出場資格の中で、共通しているのが世界ランクでの出場。今季の各大会の基準は、以下の通りとなっている。
※()は今季の石川の順位
【マスターズ】
・2017年の最終世界ランクで50位内(226位)
・マスターズ前週の世界ランクで50位内 (203位)
【全米オープン】
・5月20日付けの世界ランクで60位内(191位)
・6月10日付けの世界ランクで60位内(225位)
【全英オープン】
・5月27日の世界ランク50位以内(204位)
【全米プロゴルフ選手権】
・2017年の「WGC-ブリヂストン招待」から、2018年「RBCカナディアンオープン(全米プロ前週)」までの間で、全米プロ独自のポイントランクで70位内
・枠が埋まらない場合、上記のポイントランクで71位以下の選手が繰り上げで、特別招待選手として出場(世界ランクは237位)
(※例年、この資格で世界ランク100位前後までの選手が出場権を獲得している)
兼ねてから、マスターズでの活躍を目標としてきた石川。上記の資格に従えば、19年のマスターズに出場できるとすれば、今年の最終世界ランクで50位内に入る必要がある。
そもそも世界ランクは、大会ごとで成績によってポイントが付与され、過去2年間の累積ポイントを出場試合数で割った平均ポイントでランク付けされる。日本ツアーもポイント付与の対象トーナメントだが、米ツアーに比べればポイントは少ない。
例えば、小平智が優勝した今季の「RBCヘリテイジ」では小平に52ポイントが与えられたが、国内ツアーの公式戦「日本ゴルフツアー選手権」優勝の市原弘大に付与されたのは16ポイントだった。
石川の世界ランク自己ベストは、国内ツアーで年間4勝を挙げた2009年。11月29日付けの同ランクで29位に入った。年間3勝の翌年も、40〜50位前後をキープ。未勝利に終わった11年は、7度のトップ10入りで50位前後のラインを維持していた。
今季はここまででトップ10入りが2度。昨年から取り組んできたスイング改善も、「14本のクラブの中で、不安を感じるものはない」と安定してきた様子をのぞかせている。後半で巻き返すことができれば、来年のマスターズ出場も見えてくるかもしれない。
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