<日本女子オープン選手権最終予選 最終日◇28日◇紫カントリー倶楽部すみれコース(6,653ヤード・パー72)>
9月27日から4日間にわたり行われる「日本女子オープン選手権」。出場資格のない選手を対象におこなわれた最終予選で、20歳の高橋彩華がトータル6アンダーをマーク。木戸愛と並ぶトップで本戦出場権を獲得した。
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初日に「かんぺきに近い」と自画自賛したゴルフで「66」をマークした高橋。最終日は「ティショットが林に何回か行ってしまって、ボギーもポロポロ出てしまいました」と4ボギーを喫したことに反省の言葉も口をついたが、バーディも4つ奪うなど奮闘。初日の“貯金”を使い果たすことなく予選を乗り切り、安堵の表情を浮かべた。
2年ぶりの出場となる日本女子オープン。アマチュア選手として出た前回の2016年大会は、初日1アンダーで5位発進するなど、注目選手の1人となった。そのときのことについては「自分の置かれている立場も良く分かっていない状態でした。上がったときに『えっ??』って感じでした」と笑いながら振り返る。
この大会は、最終的に同級生の畑岡奈紗がアマチュアで優勝。西村優菜、長野未祈がトップ10入りし、自身も37位タイとアマ旋風が吹き荒れる試合となった。しかし、先月のプロテストに合格し、今回はプロの肩書きを背負って戦う。「自分らしいプレーで上位争いをしたい」という言葉からは、その“責任感”がうかがえる。
開催コースの千葉カントリークラブ野田コースは「関東ジュニア」で何度も回った場所。「改修前は苦手だったんですけど、改修後は『回りやすいかも』という印象に変わりました。楽しみです」と、今では相性の良さも感じている。さらに「オフにスイングのリズムを早くしたのですが、それが合わないままシーズンを戦っていました。それを元に戻したら、ドライバーの曲がりが落ち着きました」と、上向きの状態に手ごたえを感じ、表情も明るい。
「CAT Ladies」では同級生の大里桃子が優勝。これには「おめでとうなんですけど、悔しいという思いもあります。早く同じ立場に行くんだという気持ちになりました」と心境を話した。畑岡、大里と同じ“黄金世代”の1人として、プロとして臨むメジャーの舞台で、その名をさらにとどろかせる。(文・間宮輝憲)
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