<BMW選手権 初日◇6日◇アロニミンクGC(7190ヤード・パー70)>
松山英樹が首位と4打差の4アンダー・12位タイの好スタートを切った。米国男子ツアーのプレーオフシリーズ第3戦「BMW選手権」が開幕。今季未勝利で苦しいシーズンを送っている松山が、前週の4位タイに続き、この日も安定感あるゴルフで上位発進を決めた。
【スイング写真】松山の真骨頂、アイアンのスイング連続写真
2018年初戦では上位争いをしたものの、左手親指の付け根を痛めた2月上旬から狂ってしまった松山の今シーズン。戦線離脱、ショットの不調と調子が上がらないなか、にがい表情を見ることが多かったが、ここに来て復調の気配を見せている。
今季も残すところ今大会と次週開催の「ツアー選手権」の2試合。ツアーの精鋭30人のみが出場を許される最終戦への出場のためには、ツアーの試算では単独24位以上が必要とみられる。少しでも上位進出が必要となるなかで、まずは条件クリアのスタートとなった。
前半はバーディラッシュだった。2番で5.5メートルを沈めると、3番パー4ではセカンドを1メートルにつけて連続バーディ。4番では11メートルをど真ん中から沈めて3連続バーディ。その後も2バーディ・1ボギーにまとめ、「たまたまです(笑)」というものの、要所で松山らしさを見せた。この日はパーオンが17回で全体1位。キレのあるアイアンショットでチャンスを作り出した。
「長いパットが入ってくれたり、流れに乗れそうなところでポンポンと入ってくれているので、そういうところかなと思います」
大会前日のプロアマ戦は体調不良のため9ホール消化時点で途中棄権。連日の熱波や前週の試合が月曜日決着だったこともあり、体調面での調整も心配されたが、「やれているので」と、ひとまず不安はなさそうだ。アウトコースは練習ラウンドなしのぶっつけ本番となったが、そこで4バーディを奪った。「悪いなかでも徐々に幅が狭くなってきているので、そこは救いかなと思います」。
タイガー・ウッズ(米国)とローリー・マキロイ(北アイルランド)が8アンダーの首位発進。2位以下にも歴代のフェデックスカップ王者が名を連ねる展開。「今日のようにしっかりと伸ばしていけるようにしないと置いて行かれるので、頑張りたいと思います」。言葉は少なめだが、充実感あふれる表情からは頂点が近いことを予感させた。
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