<日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 2日目◇8日◇安比高原ゴルフクラブ(6,640ヤード・パー71)>
昨日の初日、4アンダーで首位タイに立った一ノ瀬優希が、この日は1バーディ6ボギーの5オーバーでラウンド。トータル1オーバーで15位タイにまで順位を下げた。
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スタートから6ホール目の15番でボギーをたたいてから前半で3つスコアを落とし、後半はひとつバーディがあったが3ボギー。前半でガマンの糸が切れた。
「今日は番手選択を間違ってミスをしていました。風が強かったし、少し慎重になりすぎていました。ラフからのショットもついつい長い番手を選んでしまい、グリーンをオーバーする場面がありました。短い番手で、しっかり振っておけばよかったです。明日からの決勝に、今日のことは生かします」。
大会2日目は誰もがなかなかスコアを伸ばせない状況でガマンのゴルフが強いられた。選手それぞれにスコアを落とす理由はあるが、一ノ瀬の場合は「番手の選択ミス」と言い切れる確信があった。それは裏を返せば、スイングが向上しているということだ。
7月最終週に開催された「大東建託・いい部屋ネットレディス」から先週の「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」まで、一ノ瀬は6戦連続で予選落ち。3戦連続で予選落ちとなったところで、一ノ瀬は男子ツアーで優勝経験のある谷口拓也を伴ってコースに現れた。コーチというか、スイングについて相談をしたら、コースに来てくれたのだという。「谷口さんからは、いいものをもらっていると思います。とても分かりやすく教えてくれています」という。
先週の「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」の練習日も、谷口を帯同して練習ラウンドを回った。そのアドバイスのおかげだったのか、昨日の初日は首位タイのスコア。そして、ようやく決勝進出を決めた。谷口にどんなアドバイスをしたのか聞いた。
「インパクトに向かってスピードが上がっているのに体が止まるので、ボールをコントロールしきれなくなっていました。それはダウンスイングで体がボールに近づいてしまっていたから。いわゆるヘソが前に出るという感じなんですが、自分とボールとの距離が近づくと前傾姿勢が起き上がります。そこで、ヘソをいかに最短で回すかということをアドバイスしました」と、谷口。そして一ノ瀬はツアーで3勝も挙げている選手。理解は早いと思うと続けた。
明日からは久しぶりの決勝ラウンド。その決勝の場に出られるのが嬉しいと一ノ瀬は言っていた。メジャー初優勝に向けての巻き返しに期待したい。明日、大会3日目の一ノ瀬のスタートは、アウトコース9時10分、福田真未と新海美優とラウンドする。
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