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「やっと普通に戦える」ピークの照準に設定した女子オープンで鈴木愛の完全復活なるか？

＜日本女子オープンゴルフ選手権 事前情報◇26日◇千葉カントリークラブ野田コース（6,677ヤード・パー72）＞
米国女子ツアーを主戦場にする選手が多数出場する「日本女子オープン」。その中にあって日本ツアーをけん引する一人、鈴木愛が健闘を誓った。
【写真】鈴木愛が桃色の着物に着替えたら…
「先週よりは状態がいいかなと思います」。右手首痛による長期離脱から復帰後、ショットの不調に悩まされた鈴木。戻ってきた直後は「本当にティショットが悪かった。シーズンに入ってからというか、ゴルフ人生でもなかったくらい曲がっていた」という状態にあったが、ここにきて「ようやく安定してきました」と状態は上向きだ。
6位タイで終えた2週前の「マンシングウェアレディース東海クラシック」終了後には、「女子オープンぐらいでピークがくると思う」と手ごたえも口にしていたが、実際にその大会を迎え「やっとゴルフが組み立てられるかなという感じです。普通に戦える」とその視線に鋭さも戻ってきた。
明日の天気は、あいにくの雨予報。「午前と午後であまりに（天候が）変わると、仕方ないことだけど不公平かなとも思ってしまいますが、ずっと同じに降ってくれれば問題はありません（笑）」と、天候に左右されないプレーへの自信も口にした。「アウトはトリッキーなホールも多いけど、短い。距離が長く、打つ番手も長くなるインで崩さずに、アウトで勝負できればスコアは出るかな」とスコアメイクのイメージもできつつある。
本大会2連覇中の畑岡奈紗や、元世界ランキング1位のユ・ソヨン、2015年大会女王のチョン・インジ（ともに韓国）といった米国ツアーを主戦にする選手も多いが、「普通にプレー」をしていた今季序盤からすでに4勝を挙げた実力者として、鈴木がその前に立ちはだかりたいところだ。「1日2、3アンダー」を優勝スコアとして掲げた日本の女王。その真価をいよいよ発揮するときが来た。（文・間宮輝憲）

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