<日本女子オープンゴルフ選手権 2日目◇28日◇千葉カントリークラブ野田コース(6,677ヤード・パー72)>
1オーバー・38位タイからスタートした安田祐香(滝川第二高3年)が、4バーディ・1ボギーの「69」をマーク。3つスコアを伸ばし、トータル2アンダーで予選通過を確実とした。
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開幕前から不安視していたショットが安定せず、初日はオーバーパーのラウンドとなった安田。この日もティショットを引っかけたスタートの10番でボギーを喫する苦しい幕開けとなった。しかし、続くホールからは一転、第一打がフェアウェイを捉える場面が急増。これについては「自分でもよくなった理由が分からない」と不思議そうな表情を浮かべたが、その11番ですぐにバーディを奪い返した。その後も14番でスコアを伸ばすと、後半も1、3番でバーディを獲り順位を上げていった。
それでも「(良くなった理由は)分からないけど、理由を覚えておかないとこれからまた悪くなった時に、どうにもならなくなるので、この後、良くなった後のタイミングで練習をしたいなと思います」と何とも言えぬ“気持ち悪さ”は残った様子。ただ「悪いなかでもスコアをまとめられたのは自信になりました」と4日間戦えるという結果に、まずは満足げな声を上げた。
この2日間は、大会3連覇を狙う畑岡奈紗と、元世界ランク1位のユ・ソヨン(韓国)の“米国女子ツアーコンビ”と同組でラウンド。改めてこの2人と回った感想について聞かれると、「ティショットは置いていかれるので、そこで勝とうとは思いませんでした。でもフェアウェイからのショットには自信があるので、そこでは負けないようについていった感じです」と長所を生かしてがっぷりよつの勝負を挑んだ。それでも「2人ともグリーン周りがすごく上手で、自分はまだまだだなと思いました。勉強になる部分はないかなと、ずっと見ていました」と、やはり学ぶものも大きかった。
ラウンド中には、畑岡に対して米国ツアーについての質問をしたことも明かした安田。「時差が大変と言われました。あと『アメリカでプレーしたいの?』、『将来的に行きたいです』というような話をしました」と今後に繋がる話を聞けた。また畑岡、ソヨンからそれぞれ、個人・団体ともに2位となった「世界アマ」(アイルランド)についての“逆質問”も飛んできたそうだ。ホールアウト後には、自らお願いし3人で記念撮影も行った。「2人ともすごい方なのに、すごく優しかった。楽しくラウンドできました」と予選ラウンドを笑顔で締めくくった。
「ローアマは獲りたいですけど、まずはフェアウェイキープが目標。それをクリアしないとローアマは無理なので、まずは目の前の目標を達成したいなと思います」。一歩一歩進んだ先に、再び畑岡、ソヨンと同じ舞台で戦う未来が待っている。(文・間宮輝憲)
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