<ブリヂストンオープン 事前情報◇17日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7119ヤード・パー71)>
あす開幕する「ブリヂストンオープン」練習日に、石川遼が子どもたちに夢を語った。
【写真】石川を探せ! 見学に来た小学生の中に埋もれる石川遼
練習日のこの日、会場の袖ケ浦カントリー倶楽部からほど近い千葉市立小谷(こやつ)小学校の生徒100人が校外学習で会場を訪れ、トーナメントの現場で働く“裏方さん”の仕事風景を見学した。
そのメインイベントの1つとして用意されたのが、選手の模擬記者会見。大会の特設テントに集合した児童たちが選手を取材するというもので、“取材”対象として登場したのは、ジャパンゴルフツアー選手会長の石川遼だった。
大きな拍手で迎えられた石川。小学生もスターの登場に興奮気味。そんな状態でスタートした会見の最初の質問は「趣味はなんですか?」。これには石川も「記者会見で趣味を聞かれたのははじめてです(笑)」と、和やかなムードでスタート。「スポーツをやることです」という石川の答えを、真面目にメモを取る小学生の姿が微笑ましかった。
「趣味」に始まり、「休日の過ごし方」、「緊張時の対策」「練習は週何日?」など、徐々に会見らしくなっていった質問内容。最後の質問になったとき、石川の表情が引き締まった。
「1番うれしかった大会を教えてください」。これに対する石川の答えは、今なお語り継がれるあの大会だ。2010年の「中日クラウンズ」。当時、主要ツアーでの世界最小ストロークとなる「58」を最終日にマークし、大逆転優勝を果たした、あの大会だ。
だが、ただうれしいだけでは、石川の話は終わらない。「58というスコアを出して優勝することができました。まだ、そのスコアを更新していないので、更新することができれば、1番いい瞬間になると思います」と、自身を超える旅を続けている。
その後の報道陣との“本物”の取材では、「更新するのは難しいけど、挑戦し続けたい」と、記録的なスコアを目指す戦いを続けていることを明かす。「何事も同じ。真剣に打ち込むことと、その時間を積み重ねていくこと。この2つです」と、物事の上達への極意を小学生に説いた石川。自身もこの2つの決めごとを守り、2年ぶりの優勝、最少ストローク記録更新へと突き進む。(文・高桑均)
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