<TOTOジャパンクラシック 初日◇2日◇瀬田ゴルフコース 北コース・滋賀県(6,659ヤード・パー72)>
11月1日(金)に開幕した「TOTOジャパンクラシック」は日本で行われる唯一の米ツアー公式戦ということもあって、各ホールは全体的に長めのセッティングとなっている。そのため飛距離の出る方ではない選手は、パー3のティショット、もしくはパー4の2打目でウッドを多用することになる。
【写真】“小顔のイケメン”と笑顔の永井花奈
永井花奈もその一人。パー3のティショット、もしくはパー4の2打目でウッドを使わなかったホールはわずかに5ホール。2番(411ヤード)、15番(406ヤード)の2打目ではクリーク(5番ウッド)を使用するなどかなりの頻度で長いクラブを握っている。
それでも3アンダー・15位タイにつけて「全体的にショットもパットも良かった。90点つけられる」と順調な滑り出しを切れたのは、新しいユーティリティの後押しも少なくなかった。
4U(22度)、5U(25度)、6U(28度)と3本のUTを入れている永井だが、先週までは6Uのみ本間ゴルフの新モデル『TW747』を入れていた。だが、練習ラウンドを行った際に「瀬田は風が吹くときは結構強い」と風対策が必要だと感じた。
そこで以前から「ボールが高く飛んでいくのですが風に負けない強い球が出る。以前のモデルは風に乗せて打つ感じでしたが、今回のモデルは風を気にせず打ちたいところに打っていける」と感じていた同モデルの4U、5Uをバッグイン。「使う回数が多かったですが、しっかりとグリーンをキャッチできました」。出だしの10番で、残り160ヤードから5Uで2.5mにつけてバーディ発進。1日の流れを作る重要な1打を生み出した。
また、今週はウッド系を使う上で気をつけていることがあるという。「芝が強いので、噛むといつも以上にミスが大きくなる。そのためにもしっかりと振り切らないとだめ。緩むと芝に負けてしまう」。ちょっとのミスが大事故につながるだけに、気を抜かずに振ることを心がけている。
「米ツアーの試合でも気持ちは変わらないです。今は最終戦に出たいので、少しでも賞金を稼いでランキングを上げたい」。国内最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月22日〜25日、 宮崎カントリークラブ)に出場できるのは優勝者か賞金ランク25位以内だが、永井は現在26位。新兵器の力も借りて、宮崎行きの切符を今週掴みたい。(文・秋田義和)
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